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平成27年度連携講座 : 平成27年度 第13回連携講座
投稿者 : 事務局 投稿日時: 2016-08-31 14:26:18 (309 ヒット)

平成27年度 静岡大学岳陵会 連携講座 第13回

 

 

日 時  2016118日(月)1425分~1540

会 場  静岡大学 人文社会科学部 大講義室

受講生  160

講 師  木村 英文 様 木村飲料株式会社 代表取締役社長

人文学部 11回 経済学科 昭和54年卒

 

演  題  『ご当地サイダーが静岡を変える! ~静岡発地域活性化の戦略~』

 

 木村様より学生達に木村飲料さんのラムネ(ハワイアンラムネとバナナラムネ)の差し入れがあり会場がざわめく・・・

 

 ただいまご紹介を頂きました木村飲料株式会社の代表取締役社長の木村英文と申します。本日は宜しくお願い致します。40年前位に皆さんと同じく講義を受けていた59歳です。

 学生時代には部活でサッカー部と茶道部に入っていました。授業は取れる講義は目一杯取っていました。また学習塾でアルバイトをするつもりで面接に行ったら、全てを任せるから木村君の好きにやってくれと言われ、それだったら自分で始めようと地元の島田市で、自分の部屋を改装して木村塾を始めました。近くの子供達60名くらいが集まってくれました。その当時は朝早くから夜遅くまでとにかく忙しかったですね。そんな生活を送りながら学生生活4年間で「読書 1,000冊」「貯金 1,000万円」という目標をたてました。4年生の時にこの目標を達成することができました。

 さて卒業を前に、いよいよ就職という問題に直面することになったのですが、当時の初任給が9万円。私は学習塾経営で月50万円の収入があったんです。それでも就職活動はしました。県内の会社10社を受験しましたが、みんな落ちました。それで実家の木村飲料に就職することになったんです。たった3人の会社でした。製造もやって販売もやって、ようは全部をやんなきゃならないような零細企業でした。

 今、木村飲料は地元の食材を使ってサイダーを創るというその発信基地として認識されてきていますが、どのようにしてそこに辿り着いたかをこれからお話ししたいと思います。

 

(ここからパワーポイントを使ってのお話し)

 

 ご当地サイダーが静岡を変える!「静岡発地域活性化の戦略」をタイトルとして、当社の経営理念として一つは一期一会を大切にしようです。今日こうして皆さんにお会いし、お話をさせて頂いています。是非何か一つでも持って帰って頂ければ幸いです。二つ目は常に前向きに考え、自らの力で新しい道を切り拓く企業を目指しています。三つ目に顧客、小売店の多様化、高度化するニーズにきめ細かく応える製品を限りなく提供し続ける企業を目指すです。

 昭和28年5月に祖父と父が立ち上げた木村飲料は私が入社した当初売上は、年商3,000万円でした。3人の零細企業だった木村飲料でしたが、現在では売上は20億円となり、従業員数は60名となっています。実は私は3代目でして3代目が家業を潰す、だけはいやで頑張ってきました。

 そこに写真が載っていますが、必勝合格ダルマサイダーです。日経新聞に掲載された新商品ランクの全国で16位になった製品です。うちの初の快挙です。世界初、お祓いをしたサイダーなんです。

 平成16年には世界最大食品メッセアヌーガ2003にラムネを持って参入しました。ラムネの栓を抜いた時泡がシューと出ますよね。欧米の人達ってそれを見てどんなリアクションをしたと思います?拍手が起こるんです。栓を抜く度に人だかりができて拍手です。これはいける、そう直感しました。ラムネは元々イギリスで発明された飲料だったんです。それがヨーロッパに広がりアメリカを経て日本に入ってきたわけです。つまりラムネは世界中を巡ったことになります。それがなぜ今、日本にしか残っていないかというと、ラムネにはガラスの口のところに玉が入っていますよね。この玉はまん丸に造らないと栓が出来ないんです。かなり高度な技術が必要なんですよ。それが造れないために外国では早々と王冠にしちゃったんですね。

 平成19年からいよいよ変わりだねラムネを発売し始めました。

わさびラムネ、カレーラムネが特にうちのヒット商品になったということです。それから静岡コーラなどという商品も出しました。

 元々ラムネは夏場しか売れない飲料です。でもわさびラムネやカレーラムネは年中売行きが良いんです。なんでだろうと考えたとき、面白い商品だから?地域限定の商品だから?と思いついたんです。もう一つ、中小企業の製品はコミュニケーションツールになるよう物でなければならないと思います。「あれ飲んだ?本当にまずいよね」の会話の中に入るには実際に飲むしかないからです。いままで、おいしい物を造ろうとしてきましたが違っていた。へそ曲がりな物が受けたんです。最近の新商品では、しずおかお茶コーラを売り出しています。地域限定の静岡エリアに特化し、かつ色もコーラの概念を覆しグリーンにしました。これも非常にヒットしています。

 うちは広告宣伝をしたことがありません。へそ曲がりな製品を創っていれば、マスコミのほうから取材にきてくれるんです。

以上で私の言いたいことは全て申し上げました。

 

 最後に、先週私はカルチャーショックを受けました。日本の会社は430万社あるんですけれど、その大部分が零細企業と中小企業なんですよね。

皆さんの中には将来起業する方もいらっしゃるでしょうが、商売を大きくするということはなかなか難しいことです。私も40年間やってきてやっと今の規模にすることができたんですけど、先週九州のお得意さんのところに行ってきたんです。その方起業して13年、社長は42歳の方です。楽天市場でショップを運営していて、今20億の売上を挙げているんです。もの凄くハイペースです。なにがカルチャーショックかというと、うちで売り上げなどの事務処理を2人でこなしているんですけど、そこはうちの100倍以上の事務処理を2人でこなしているんだそうです。インターネットの活用で事業があっという間に大きくなれる時代になってきているんです。そんな時代に生きている皆さん方に是非勉強をしてもらいたい。どんな勉強かというと、肝のところをスピード感をもって早く掴んでいけるような感性を磨いていくということです。学んだことは決して無駄にはなりません。

 

ご清聴ありがとうございました。

【文責  副会長 河本通正(人文12回 経済)】

 


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