アーカイブ | RSS |
連携講座 > 平成28年度連携講座
平成28年度連携講座 : 平成28年度 第8回連携講座
投稿者 : 事務局 投稿日時: 2017-10-23 13:49:32 (158 ヒット)

平成28年度 静岡大学岳陵会 連携講座 第8回

 

 

日 時  20161128日(月)1430分~1540

会 場  静岡大学 人文社会科学部 大講義室

受講生  180

講 師  小島 幸 様   (株)日立製作所 電力エネルギー営業本部 本部長付

        (人文14回  法学科  昭和57年卒)

        

演 題   変化への対応

 

 

皆さん、こんにちは!

 

 日立製作所の小島です。本日はよろしくお願いいたします。

今日の話のキーワードは、「変化への対応」です。ポイントは3つあります。

1番目はイノベーション2番目はT定規議論3番目はコンプライアンス(法令順守)です。T定規議論とは製図のT定規になぞらえて、知識を広く学ぶと共に1つでも専門性を極めることを言います。

 

 本日の話の順序は、次の通りです。

1.自己紹介

2.私の就職活動

3.会社での業務経歴

4.これからの世界、日本

5.これから社会へ旅立つ皆さんへ

 

1自己紹介

 愛知県出身の1957年生まれ59

 19823月静岡大学人文学部法学科卒、同年4月日立製作所入社

 

2私の就職活動

 就職活動時の時代背景を政治、経済、国際情勢、社会情勢、生活・文化に亘って説明した。会社の選択については当時高度経済成長真っ盛りで白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫が3種の神器といわれたこともあり、電機メーカーを選んだ。日立とパナソニックが選択肢だったが、社会貢献を始めとした経営理念に共感し日立を選択した。

 

3会社での業務経歴

 日立での勤務は34年になります。部署としての経験は経理部門営業部門、ビジネス分野としては原子力部門衛星部門となります。日立のような総合電機メーカーは、企業を相手とするBtoB、消費者を相手とするBtoC部門があります。前者は重電機器、社会・インフラ、情報処理部門、後者は家電機器部門が該当します。

 経理部門の仕事として、原価計算と給与計算の事例を挙げて説明。いずれも紙ベース、手作業の仕事から、大型コンピューター、パソコン、インターネット処理へと時代と共に大きな変化をした。給与も現金支給から銀行振り込みとなった。今後の経理は、事務処理ではなく、経営状況を把握しトップマネージメントをサポートするスタッフの役割が大きくなる。

 営業部門の仕事は、顧客開拓、製品紹介・提案、交渉、代金回収、アフターサービス等多岐にわたる。関連して、与信管理、反社会的勢力の調査などもある。今後の営業の役割としては、単に製品を販売することからプロジェクト創造に関わり、プロジェクト構築のためのコーディネート、資金繰り支援のためのプロジェクトファイナンスの組成などの能力が求められる。

 

 ビジネス分野では原子力部門衛星部門に携わりました。

 原子力発電の必要性について、LNGガス、石炭、石油など化石燃料の埋蔵量が有限であることを踏まえ、原子力発電が誕生。原料のウランは再生可能エネルギーとして無限に近く使用が可能。また、最近は化石燃料比率が88%まで上昇し、電力コストやCO2の上昇が問題となっており、今後のエネルギー事情からも大きな課題となっている。福島原発事故についても概略を説明。

 衛星部門については、身近なGPSにも510メートルの誤差があり、その解消のため準天頂衛星システムを整備し、将来的にはG空間社会の実現に向けて研究している話を披露。

 

4これからの世界、日本

 アベノミクス3本の矢のうち第3の矢である成長戦略について説明。名目GDP600兆円の実現に向けた成長戦略として第4次産業革命の実現が挙げられる。それは、IoT、ビッグデータ、AI(人工知能)を活用した新たなサービスである。具体的には、

1)ヘルスケア

 ウェアラブル端末で異常を検知し、家にいながら病院と変わらないサービスを実現

2)スマートシティ

 多数の交通機関を遅延なくネットとつなぎ、都市における安全な自動運転を支援

3)ICT教育

 一人一台の端末をWi―Fiでつなぎ、習熟度に応じた最適な学習ツールを個別に提供

4)スマート農業

 無数のセンサーを農地や家畜に着け、環境や生育に応じた人で不要の個体管理を実現

が挙げられる。

 この実現には、①データの利活用②ICT人材の育成③ICTインフラの整備などの課題がある。

 世界では、3次にわたる産業革命があった。日本では、IoT、ビッグデータ、AI、ロボットを駆使した第4次産業各目に入っており、学生諸君の力を発揮できる場が多数あります。

 

5これから社会へ旅立つ皆さんへ

 これまで専門的で難しい話をしてきましたが最後に、これから社会に巣立つ皆さんへ贈る言葉を述べます。

 最初に、大手企業が期待するものです。

・高い目標を自分で掲げ、地道に、愚直に、やり抜ける人(トヨタ自動車)

・世界の社会課題の解決に、だれにも負けない強みを持ってチャレンジできる人(オムロン)

・語学力だけでなく、どのような環境の中でも働けるタフさ(商社)

・コミュニケーション能力・こきゃくがシステムを活用して何を実現したいのか理解する(ソフトウェア・情報処理)

・ネット販売やネット選挙など、法制度やルールも時代に合わせて変わり続けている。情報収集能力が高く、環境変化に敏感であること(通信・インターネット)

 

 最後に、私から皆さんに期待することを述べます。

・静岡大学の時代でしかできないことをしてください。

・ゼミを大切にしてください。特に都会と違って少人数ゼミでは議論等ができます。ゼミでは法的思考方法(現状認識、法文適用、解釈)をしっかり学んでください。

・起承転結で論理的に卒論を書いてください。

・クラブ活動、サークル活動を満喫してください。

・自然、環境、文化を満喫してください。

・せっかく静岡で生活したのだから静岡の観光案内が出来るよう勉強してください。

・静岡の地を生かし、都会の雑踏から離れじっくりと何かに取り組む時間を作ってください。

 

 以上で私の講義を終了します。ご清聴まことにありがとうございました。 (拍手)

 

(文責: 鈴木良夫 岳陵会会長 人文5回 経済卒)

 


印刷用ページ