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平成28年度連携講座 : 平成28年度 第10回連携講座
投稿者 : 事務局 投稿日時: 2017-10-30 13:51:11 (158 ヒット)

平成28年度 静岡大学岳陵会 連携講座 第10

 

 

日 時  20161212日(月)1430分~1545

会 場  静岡大学 人文社会科学部 大講義室

受講生  180

講 師  三宅 修平 様 トヨタホーム名古屋株式会社 トヨタホーム東海株式会社

代表取締役専務

人文11回 人文学科 国文科 (1979年卒)

 

演 題   現代社会の変容とキャリア形成 」

 

 

皆さん こんにちは! 

連携講座は今年度が7年目、今日は今年度10回目と伺ってますので、ちょうど100回目の節目に当たるのでしょうか。

さて、私は、名古屋トヨペットに入社しましたが、選んだのは、偶然とも必然とも言えます。就職先を決めたのは私自身ですが、学生時代、この会社に入社するとは夢にも思っていませんでした。しかし、今年6月から、同じグループで静岡県の会社も担当しています。これは偶然でしょうか?ちなみに後輩も在籍しています。

 

1 自己紹介

1956年 名古屋市生まれ この年の経済白書に“もはや戦後ではない”が登場

1979年 名古屋トヨペットに入社  第2次石油ショックの年

2005年 取締役就任 国内でレクサス開業 (レクサス事業他を担当)

2016年 トヨタホーム名古屋・東海の代表取締役専務に就任 

2 学生生活と就職活動

1)下宿先を毎年変えていました(池田→大谷→音羽町→下清水町)。

2)クラブ活動は特にしなかった。でも、スポーツはやっておくべきだと思います。

3)自主ゼミの実施。“こんなすごいやつがいる”と感心した人が何人かいました。ゼミを通して先生や優秀な仲間と濃く交わり、自分自身を見直すことができました。 

4)アルバイト(先輩から引き継ぐ)中心の生活を送る。

5)4年の終わり頃になってバタバタ就活をする。

アドバイスは、2つ。大学時代には意識的に時間を作って「一つのことに打ち込むべし」。更には、「チャレンジすべし・失敗から学ばないことが失敗」ということです。意思を持って継続する。失敗は恐れることではなく、失敗から学んで何度でもチャレンジして下さい。

 

名古屋トヨペットに入社しましたが、特にトヨタが好きでも、自動車が好きというわけでもありませんでした。父は公務員を薦めていました。名古屋トヨペットは地元企業ですから知ってはいましたが、就職説明会で偶然に出会い、大学の大先輩がみえたご縁で話が進みましたが、周囲からは私に向いていないと疑問視する声しか聞かれませんでした。(そこまで言われるならむしろやってみよう)

 

3 入社から今日まで

1979年 入社 営業からスタートしましたが、成果が上がらない日々

1983年 庶務課に配属

1989年 経営企画室に異動

1998年 営業本部営業推進課 CM 42歳で管理職昇進

2003 営業本部営業推進部 GM

 

1992年 経営企画室在籍の時、 CI(Corporate Identity)事務局として、会社の新・経営理念策定に携わる。

従来の社是は

「人の和をモットーとし 全員セールスマンとなって 車と共に真心を売ろう」

表現が、時代と社員にマッチしにくくなっていました。

 

2005年 レクサス(トヨタの高級ブランド)開業時に販売店の事業立上に関わる)

2010年 NTPホールディングス(NTP-HD)設立(グループ会社全ての株式買取)

 

レクサス開業、HD設立をはじめ、今日はご紹介できませんが、社内で前例のない様々な案件に携わることで、会社組織だからこそ挑戦でき、かつ味わえる達成感・充実感を享受し、失敗しつつも成長できて、今日があるのではないかと思います。

 

4 NTPグループについて 

NTPグループは、NTP-HDを純粋持株会社として14社から構成される、名古屋トヨペットが中核の、社員数5,000人強、売上高は3,168億円(2015年度)の企業集団です。メインのトヨタ車の販売サービスでは愛知県に3社、長野県に2社。愛知県に車両のリース・レンタル会社が1つ。輸入車ではVWとボルボを取扱。私が主に担当しているトヨタホームは愛知・静岡及び長野で事業を展開。

1999年から開始のマリン事業は、ボートの販売・修理だけでなく、行政と連携しながら、常滑市と高浜市でマリーナを所有・運営しています。

 

クルマの流通とトヨタ

 

クルマ(モノ)の製造から販売までの流れは大きく次のように整理できます。

 Supplier → Maker → (Distributor)→ dealerRetailer) → Customer 

 

 販売店(ディーラー)はクルマをメーカーから直に仕入れてお客様に販売します。

トヨタ自動車はメーカー。名古屋トヨペットはディストリビューター&ディーラーで、地場資本です。他社に多いメーカー資本ではありません。

トヨタ自動車は国内ではトヨタとレクサスの2つのブランドを持っています。トヨタのチャネルは、TOYOTATOYOPETCOROLLANetz の4つです。

 全国の車の販売台数(除軽市場)は、1990年の約600万台が最高でバブル時のものです。その後下降して、今は約300万台と当時の半分近い市場規模です。一方、保有台数は販売台数のような大きな減退はしていません。

名古屋トヨペットでも全国と同様に新車販売台数が約半分に減っているのに店の数がそれほど減っていない理由は、車の保有期間の長期化をとらえて、サービスメンテナンスの仕事を増やすなど、収益構造を変え、多角化をより推進してきたことにあります。多くの販売店も各々経営努力をしていることと思います。

名古屋トヨペットのトヨタ車の販売台数は、累計で200万台を突破、地場資本の販売店としては世界初となります。

新・経営理念は

「和・積極性・真心の創業精神をもとに、お客さまと共に歩み、新しい価値を創造し、豊かな暮らしと文化に貢献する」というものです。

 

NTPは「Nice To People」(人に素敵を)の略です。Peopleとは お客様、地域社会であり、社員とその家族です。この理念にのっとり車の楽しさを伝えるイベント等にお客さまを招いています。例えば鈴鹿サーキットでの走行会の開催などです。

また、「まちくる(町一番のくるまや)活動」があります。内容は地域の皆さんに会議室やショールームで、ダンス教室、英会話教室、ベビーダンス教室、アレンジメントフラワー教室等を開催していただく活動です。これも、「Nice To People」です。具体的にはディーラーの敷居をさげ、気軽に足を運んで頂ける店づくりが狙いです。CSR活動、新たな“素敵”の創造なども推進しております。

イオンモール常滑では、NTPグループのアンテナショップを設置し、事業紹介の他、昇龍道など地元の情報発信、お子様のカートの貸し出しなどを行っています。

社員には、家族も参加できる夏休みに毎年、ナゴヤドームでドッジボール大会を開催、子女の入学時にはグループ全体でご家族を招いてランドセルを贈呈、配偶者へのお誕生日ケーキをお贈りするなど、独自の取組みを伝統として継続して行っています。

 

5 まとめ (学んだこと、学んでいないこと)

 就職先について、「寄らば大樹の陰」なんていう考えはありませんか。就職する場合、有名・大企業をついつい選びがちですが、実は、今はまだ小さくても成長性のある業界・企業、地域に根差している立派な経営の企業、更にはあまり知られていないけれども国内にとどまらず世界的なオンリーワン企業がいくつもあります。経営理念、企業風土などを研究・理解して、検討してはいかがでしょうか。 

そのためには、「直接現場に行って、自分の目で見て、確かめる」ことです。(現地現物のことを、トヨタでは、分かりやすく「目で見るな、足で見よ。頭で考えるな、手で考えろ」と言います。)

 


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