みなさまこんにちは!
レポーターの池田です。
前回の記事でお伝えした通り、就活が終わったので
最近は卒論に集中して取り組んでおります。
暫定ですが、「自然災害の文化」というテーマで研究をしています。
江戸時代に鯰絵が流行しましたが、
日本では地震のシンボルとして鯰が挙げられます。
現在調査中ですが、亀だったり魚だったり、鰻と蟹だったり、
別の文化圏に行けば地震のシンボルの動物も異なります。
あとは教訓を含む伝承ですね。
津波の被害が大きかった東北地方では、「津波てんでんこ」といって、
『地震は起きたら他の人のことはおいといて、おのおのとにかく逃げろ!』
といったような意味があるそうです。
自分の研究を通して、何か防災に役立つ情報が得られたらいいな、
というのがテーマ設定の理由の一つです。
さて、この前の日曜日に静岡県立美術館で行われている
「古代アンデス文明展」に
レポーターの鷲山さんも一緒に行って参りました。
(↑学内のポスター掲示)
アンデスといえば南米・チリやペルーといった地域の文化ですよね。
ナスカの地上絵やマチュピチュなどはみなさんご存じではないでしょうか。
インカ帝国は16世紀の大航海時代に、スペイン人のピサロによって滅ぼされて以来、
ヨーロッパの文化が広まったという歴史があります。
文字こそ持たない文化でしたが、高度な文明を持ち、
頭部の手術があるミイラの展示を見ていると、
当時そんなにも医療が発達していたことに驚かされます。
ミイラを見ていると不思議な気持ちになりますね…
まるで眠っているだけで、いつか本当に魂が戻ってきて蘇るのではないかと
想像してしまいました。
(↑入場チケット 右の丸いお皿にはリャマの絵)
このアンデス山脈は砂漠も広がる乾燥地帯なので、
亡骸は放置しておくだけでミイラになってしまうとのこと。
日本との気候の差、それによる文化の差に改めて驚かされます。
高原に住むリャマの毛はふわふわで柔らかかったですね~
100%リャマの毛で作られたリャマの人形が物販コーナーに売っていて
買いたくなってしまいました。
(↑金で作られた男女の像)
アンデスの地ではたくさんの金が採取され、
首飾り・耳飾り・冠など美術的価値のある様々な黄金の装飾品があったはずなのですが、
ピサロによる侵攻ののち、金のほどんどは溶かされ延べ棒にして本国スペインに贈られたそうです。
歴史にはいつも悔しさを感じる場面があるものですね。
アマゾン川やボリビアのウユニ塩湖、マチュピチュの遺跡…
地球の裏側でなかなか行くチャンスはありませんが、
やっぱり人生で一度は訪れてみたい場所に間違いないです。
このアンデス文明において広まった二元論や、
数々のピラミッド・ナスカの地上絵などの解説もたくさんありました。
来月7月15日まで開催されているのでぜひ足を運んでみてください!
それではみなさま
ごきげんよう!
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