学生と大人を繋ぐ 小二田誠二先生との出会い

投稿日時 2019-08-16 14:07:12 | カテゴリ: 3.在学生からのレポート(学生レポーター)

 


こんにちは!学生リポーターの佐々木です。いよいよ夏季休業が始まりました、静岡でも猛暑が続いておりますが、これから私達にはインターンシップなどを含めた就活という人生の転機、波がやってきます。そんな中で、自分にとっての大学生活とは何だったのか、未来に向けて振り返る機会が多くなりました。振り返る中で改めて感じたご縁を繋ぐという意味で、最初の転機となった恩師について、この場をお借りしてご紹介させていただきたいと思います。


その方は私の新入生セミナーの担当教員であり、言語文化学科の教授でもある、小二田誠二先生です。


先生とのご縁の始まりとなったのは、言語文化学科の新入生に向けて行われた歓迎会の場でした。当時の私は、受験という大きな壁を越えたはいいものの、大学生活という漠然としたものに対して頭の中は「?」でいっぱい、今振り返るとそんな状態でした。これから何を勉強しよう?何を目指そう?自分の興味って?英語好きだしとりあえず留学なのか?でもその後は?それは18歳の私にとって、考え始めることすら放棄して逃げたくなるような、強い不安でした。新天地で知り合いも頼れる大人もいない中で誰に相談していいのかも解らず呆然としていたのを覚えています。


そんな中、会にて小二田先生が一言、「花見やるんだけど来ない?面白い大人いっぱいくるよ」と周りの学生に声をかけている姿を目にしました。これが最初の出会いであり、私が今でも感じる先生の魅力を示す瞬間だったと思います。大学という大きな組織の中で距離が離れがちな教授と学生の間の壁を全く感じさせず、気軽に、そして確実に魅力溢れる大人と学生の立場を近づけてくれる先生。この先生なら自分の不安を解決するチャンスを与えてくれそう!そう直感で思い、その場でできていた友人も誘い、花見に参加させて頂いた記憶は今でも鮮明に残っています。静岡を拠点に活躍される大人たちも集まり、静岡という土地の温かさを感じました。


また、先生からは静岡という土地そのものへの愛着をもつきっかけをいただきました。当時の私に足りなかったものは、自分の足元を見つめ直すことでした。英語や海外文化を勉強する上で、外の世界ばかりに目を向けるだけで、20年近く生きてきた静岡という土地に目を向けていませんでした。それは自分のアイデンティティそのものに自信やプライドを持てないことに繋がってしまうことだと、先生との出会いを通じて気づかせていただきました。先生のお話を聞く中で「こんな面白いこと静岡にあったんだ」と何度も思ったのを覚えています。中でも印象的なのは、「ここ有名だし本当に良いところらしいよ」と教えていただいたサウナしきじです。当時の7月頃に教えていただき、同じ新入生セミナーにいた友人の柴森くんと二人で、夏の炎天下の中汗だくでサウナまで歩いていき、サウナに入る前に汗が抜けきってしまっていたのは今ではいい思い出です。


新入生セミナーの担当教員としては、講師として様々な分野で活躍される卒業生の方々をお招きして私達学生の学生生活へのビジョンや大学での学びへの興味を引き出していただきました。私自身、講師の方達が学生時代行っていたことを聞いて、もっと自分の足で色々な人にお会いして自分自身を知る機会を増やそう!そう思いました。その観点は今でも続いており、臆することなく人とコミュニケーションが取れるようになりました。


授業のレジュメにも、授業内容だけでなく地元のイベントや面白いことを必ず載せて毎週渡してくれる、そんな先生はこれまで私が出会った中で小二田先生だけです。コメントペーパーに書いた感想反映されてるかな、そう思いながらレジュメを頂くのが楽しみな授業でした。


先生は色々なアンテナを学生の興味や行動にも開かれていて、学生にはとても魅力溢れる大人だと自分は思っています。今回の記事執筆のお話をさせていただいた際も、快諾していただいた上に「これ参考にするといいよ」とご丁寧に地元紙の記事を送っていただいたりと、常にをしてお返事していただける事含め、本当に幸せな先生にご指導を頂いてると思っています。


私は英米コースに入ったので、先生と直接授業を通じて交流を持たせていただく機会は少なくなってしまいましたが、人文棟でお会いすると気軽に声をかけてくださること、とても感謝しています。自分のことを振り返るときについ視野が狭まりがちな私は、先生にこれからもっとお話を是非させて頂きたいと思っています。


学生のみなさんも、大学の学習だけでなく、何かの興味を突き詰めたりアイデアを増やしたい人は、小二田先生初め大学の教授に話してみるとその後の転機をいただけると思います。やはり小二田先生以外にも、大学の先生方のもつ人脈やネットワークを活用させていただくことで、将来の可能性を広げるきっかけができると感じました。


私はこれから進路を考えていくにあたり、先生のように些細なことからでも色々な魅力を身の回りに見出して、それを周りに発信できる存在になれるように頑張ろうと、再度これからの学生生活の折返しに向けて心に誓いました。この学生リポーターの仕事そのものも、先生の影響を大きく受けているかもしれません。人と会う中で考えをシェアし、発信するだけでなく自分自身も成長させていただく、今はこういったリポーターや企画の仕事にも興味が湧いてきています。これからの学生生活、将来が楽しみです。


改めまして、本稿執筆にあたりご協力頂いた静岡大学人文社会科学部言語文化学科教授、小二田誠二先生に深くお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。


                                                


 






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