カレーで出会いを創造する 相馬大和君との出会い

投稿日時 2019-08-29 11:09:47 | カテゴリ: 3.在学生からのレポート(学生レポーター)

こんにちは!学生リポーターの佐々木です。今回は、高校時代からの私の友人であり、浜松キャンパス在学中の相馬大和君と彼が経営している&Curryというカレー屋さんをご紹介し、大和君のインタビューをお届けしたいと思います。

 

現在、情報学部行動情報学科に在学中の大和君とは、高校3年生のときに同じクラスになり、その魅力を知りました。受験に向かい張り詰めていくクラスの空気の中、彼は雰囲気がいつもリラックスしていて、自分の世界を持っていました。どうしても周りの空気を見て緊張し、自分を追い詰めてしまう私にとっては羨ましい存在でした。理由はわかりませんが、彼を見ていると、「もっと肩の力を抜いて落ち着こう」と思わせてくれるので、私のような人間にはとてもありがたい友人でした。幸いにも映画や音楽の趣味も通ずるものがあり、交流を深めることができました。彼が誘ってくれて受験の次の日に2人で地元河津で勝手に外国人の観光ガイドをしたのは今でも大切な思い出です。

 

そんな中、彼とは同じ静岡大学の静岡、浜松キャンパスにそれぞれ進路を決めることになりました。大学に入ってからも静岡-浜松間の距離を感じることもなく、お互いの家に遊びに行ったりと未だに仲良くしてくれることにとても感謝しています。別々のキャンパスですが、昔からの同じ志を持った仲間が静岡大学にいることは、これからも大切にしていきたいです。

 

また、もう一つの彼の魅力は、どんどん自分の興味のあることに足を運んでいく行動力です。私が静岡で面白いイベントあるんだ、と紹介するとすぐに「行く!」と言って来てくれたり、周りの人に自分の興味をどんどん伝えて、交流の輪を広げていく力があります。めんどくさがりの私は、彼のどんどん動いて周りの人を自分の企画や興味に巻き込んでいく力をとても尊敬しています。彼が誘ってくれたイベントで、私にも浜松で多くの友人ができ、お互いの興味をシェアできる大切な仲間ができました。

 

今回の&Curryの共同経営者の今村理沙子さんも、大和君を通じて出会った大切な仲間の一人です。静岡文化芸術大学の学生なので彼を通じなかったら出会えなかったかもしれません。彼女も大和君と同じように自分の興味関心を人にシェアし、巻き込んでしまう魅力に溢れた友人です。もう一人の丸山君も、今回初対面でしたが、映画やドラマの話ですぐに打ち解けることができました。これを機に今後も更に交流を深めていきたいです。

 

今度は私も2人のように自分の興味のある企画などで周りの人を巻き込んで各々の魅力をシェアできる中心人物になりたいな、と思っています。この学生ライターで改めて周りの人たちとの出会いを見つめ直し、いろいろな人に話を聞こう、と思ったのも昔からの大和君の影響がとても大きいです。大学生は自分の興味関心を広げようと思ったら、無限の選択肢があるんだ、と彼はいつも思わせてくれます。

 

 

そんな大和君が最近浜松の学生仲間達と取り組んでいることは、「&Curry」というカレー屋さんを学生達で経営する企画です。「学生達でカレー屋!?」そう思った私は、早速浜松の&Curryまで足を運び、大和君にインタビューをしてきました。

 

__まず、どうしてみんなでカレー屋をやろうと思ったの?

 

「もともと僕は周りの人との出会いや縁を大切にしようって心がけてたんだけど、あるとき出会える場所ごと作りたいなってふと思ったんだ。普段の生活じゃ絶対会わないようないろんな人が集まって、お互いの魅力や価値観をシェアし合う、そんなハブのような場所があってもいいんじゃないかって思った。だけどカフェやバーは世の中にたくさんあるから、新しい何かはないかなって探していたときに、みんな大好きな食べ物はカレーだと思った。そこが始まりだね。」

 

__なるほど、いろんな人との出会いやご縁を大切にしようって志は前の僕にはあまりなかったことかもしれない、見習わなきゃ。&Curryをやっていく中で大変なことはあった?

 

「やっぱり飲食店だから回転率も気にしないと売上が…(笑)だけどお客さんにはいろんな人と交流してほしいから滞在時間も普通のお店より増やしてほしい。そこのバランスはいつも考えてるし、大変なことでもあるかな。あとは場所が少し狭いから、居心地の良さもどう作り出せばいいかも常に考えてる。」

 

__すごい!もう立派な経営者だ。周りの人のためを想って行動する力も僕は見習いたいところだな。今回の&Curryで得ることができたものは?

 

「やっぱり出会った人たちとの思い出かな。人と人の関係って有機的で、生き物みたいだなって思った。予想してないことが起こるのが当たり前だなって。」

 

__同じ高校から別々のキャンパスに行ったけど、それぞれの街にはそれぞれの良いところがあると思うんだよね。浜松という土地だからこそ、の気づきはあった?

 

「他の地域がどうかはわからないけど、浜松って大人と学生の距離がとても近いように感じる。今回の&Curryを始めるときも、ありがたいことに、周りに話をしていくとやっぱりいろんな人が協力してくれた。まずはレシピに協力してくれた向かいのタイムトンネルというお店の方だったり、そもそもこの貸スペースの管理人さんとか。あとは人口の割に人が集まれる場所が多いと思う。&Curryを始めてから、違うお店同士のお客さんの間で新しい交流が生まれたりしていってて、それはこの地域の温かさが根底にあるんじゃないかな。あとは僕の周りにもいろんな行動を起こす学生が多い。浜松では学生と大人の間でやらまいか精神みたいのがシェアされているんじゃないかなって思うよ。」

 

__今後の&Curryの展望はある?

 

「最近はいろんな人が来てくれるようになったけど、仲間内でやってる感はあんまり出したくないんだ。あくまで新しい出会いがどんどん作られてほしい。そっちのほうが絶対面白いし。もっといろんなジャンルの人たちが集まる場所にしたいなって思ってるよ。」

 

 

以上のインタビューでも、少しの文章でしたが、彼の魅力が皆さんにも伝わったのではないでしょうか。高校時代からたくさんの刺激をくれて、大学では彼を通じた出会いから私の人生もとても豊かになりました。振り返ってみると、私はもともと自己本位的な部分がとても多かったです。しかし、一人で自分のために生きていてはせっかく努力しても認められることはないし、世界は広がらない。

 

彼は周りのことも考えて、楽しみをシェアすることが、より人生を豊かにしてくれることだと気づかせてくれました。出会いを大切にして自分のことを、魅力を、興味関心を相手に話し、どんどん自分の足で動く。この精神はこれから社会人になる前に彼から再び話を聞けてよかったと感じます。彼に影響され、私も将来は人のためを想った企画を考える仕事に興味が湧いています。

 

最後に、改めて&Curryのご紹介をしたいと思います。いろいろなメニューがありますが、今回私が頂いたメニューは、週替りのまかないカレーとスタンダードなカレーが贅沢に2つはいったブレンドカレー。チーズと卵をトッピングしていただきました。濃厚だけど食べやすく、今の暑い季節にもぴったりなとても美味しいカレーでした。


今回頂いたブレンドカレー。

 

また、コンセプトでもある「○○&Curry」と題し、「Movie&Curry」など、○に当てはまるいろいろな企画を考えて毎週私達を楽しませてくれます。駅から徒歩約10分、みなさんも浜松に足を運んだ際にはぜひ新たな出会いとカレーを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

改めて、本稿執筆にあたりご協力していただいた相馬大和君を始め、&Curry共同経営者の今村理沙子さん、丸山健斗君に深くお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします。


&Curryの皆さんと。

左から丸山君、相馬君、今村さん、佐々木。





静岡大学 岳陵会にて更に多くのニュース記事をよむことができます
http://e-gaku.org

このニュース記事が掲載されているURL:
http://e-gaku.org/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=742