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投稿者 : 事務局 投稿日時: 2010-12-07 10:44:40 (933 ヒット)

 

静岡大学文理・人文学部同窓会 寄附講座第4
 
期日  2010年11月8日(月)14時半~15時50分
会場  人文学部大講義室
参加者 185名
講師  大石勝也氏 元鈴与株式会社勤務 昭和41年 文理14回卒 経済
演題  「在職中の2つの出来事―初めての海外出張と米国海運会社の倒産―」
 
1 初めての海外(米国)出張に寄せて 1986年11月
 今から話す私の話は、一般論ではなく実際に自分が経験し感動し苦悩した実話です。就職が難しい今日、少しは耳を傾けて聞いて欲しいし、一つぐらい心に残っていただけたらありがたいと思います。
 
1) 上司の激励
 入社して10年目、東京支店に転勤し4年目の1976年突然上司の支店長から出張命令を受けました。
「アメリカ西海岸のストックトン港湾局に、研修生として出張しなさい」
今まで仕事上の英語には不便を感じていなかったが、ヒヤリング研修のため早速1週間ほど特訓を受けました。家に帰ってからもNHKの英語ニュースを録音して猛勉強しました。ストックトンはサンフランシスコより東へ90マイルに位置し、オークランド、ロサンジェルスに比べて小さな内陸港です。ジャンボジェット機に乗るのも始めて、ただ一人、相手は全員アメリカ人という初めての海外出張で心地よいエキサイトに包まれていましたが、一つだけ不安材料がありました。それはロサンジェルスにあるH社、T社の現地法人を社長が表敬訪問するにつき随行するようにという指示でした。なれない米国でしかも十分に英語も話せない状態のなか、果たして出来るのか不安でしたが、このとき上司の一言が私を救ってくれました。
「えーい、行ってこい」
この一言で不安は一掃し吹っ切れました。上司のためにもがんばりたいと意欲も湧いてきました。部下が迷っている時上司の激励がいかに大切であるかを知りました。
 
 
2)夕食会でのひとこま
 社長夫妻がストックトンに到着しました。20名ほどの招待客や会場など準備に奔走し、テレックスで東京にも報告し了承を取り付けていました。夕食会が始まりいよいよ社長が挨拶する段になりましたが、会場内は談笑でざわついていて、何時社長に挨拶をお願いしたらよいか迷っていました。そこで、湾岸局の女性マネジャーに相談すると
 “グラスを軽くたたく”か、“社長に立ち上がっていただく”かのどちらかです。そこで社長に挨拶をお願いしました。
 するとどうでしょう。あんなにざわついていた会場は一瞬にして静粛になったではありませんか。リスナーのマナーに感服した次第です。日本ではこのようにはなかなかいかないと思います。
 
3) トップセールスの効果
 ロサンジェルスにあるY社、H社の現地法人を、社長随行者として訪問したときのことです。社長は単なる表敬訪問ではなく具体的な商談を提示されたのです。他県で生産していたH社の四輪完成車を清水港から出荷するという商談でした。後年実現しトップセールスの効果がいかに大きいかを知りました。
 
2 米国海運会社(United States Line-USL) の倒産によせて
 1986年11月 ―海運業のサバイバルと売上債権の確保―
 
当時鈴与はUSLの清水港船舶代理店をしておりました。
 アメリカは1916年に海運法を制定しました。この法律は定期に運航する海運会社が締結する海運運賃同盟(海運カルテル)に厳しい規制を設けていましたが、独禁法除外により海運会社の保護をしてきました。しかしレーガン政権は1984年米国新海運法を制定して従来の保護政策を一新、自由競争政策を導入しました。運賃の価格競争が一気に激化して倒産会社が続出しました。日本にも当然波及し、米国トレードに関連していた6社あった海運会社は3社に統合されました。アメリカの海運会社はほとんど姿を消しました。更に追い討ちをかけるように、1985年プラザ合意により、猛烈な円高に見舞われ日本経済は大打撃を受けました。
1985年9月に一ドル235円でしたが、合意以後の1986年には何と一ドル150円台になったのです。
 鈴与は、このときUSL倒産対策として4つを検討しました。
1)USLの財務状況を知る。
2)海運会社、商社、業界新聞社からUSL情報を収集する。
3)担保債権の確保。プリペイド貨物(海上運賃を含む貿易取引貨物)をなるべく多く集める対策の実行。USL倒産の折には清水港代理店の売上債権と海上運賃を相殺し、債権未回収を防ぐことが出来る。
4)社内報告の徹底。
これらの対策が功を奏して,実際にUSLが倒産した時にその影響を食い止めることが出来たのです。事前に市場調査し、顧客の財務情報を的確に収集し、万一の時に備えることがいかに大切であるかを知りました。
 
 
最後に、エルダーの一言を紹介します。
1)「ビジネスマンとして仕事をしていると、いろいろなことに遭遇します。このとき、困難だと考えないで、何とかなるという楽観的な構えから事の糸口は必ず見つかる。
2) 仕事は一人では出来ない。仲間を大切にする。友情(Friendship)ではなく、
仲間意識(Camaraderie)が大切です。」  拍手
(文責 小林)


投稿者 : 事務局 投稿日時: 2010-12-03 15:03:20 (1009 ヒット)

期日  2010年11月1日(月)14時30分~16時
会場  人文学部大講義室
参加者 215名 
講師  望月圭二氏 元静岡県庁勤務 現精華学園理事長 昭和40年 文理13回卒
    法経
演題  「地方自治からみた政治・行政の課題」

県庁勤務の後、精華学園に勤務し理事長をしています。静岡福祉大学の入学式ではいつも
一大事は何か、4年間の生活で何のために生きているか、どのように生きてゆくのかを見つけることが大切です」と話している。
 国、地方公共団体は税金で行政を遂行してゆきます。税金の範囲内で行政展開しているかぎりは問題ないが、現状は借金して展開しているので問題があります。
今年の国の収入は47兆円です。支出は92兆円です。不足分は借金即ち国債で穴埋めしています。今年度末の国と地方の借金の合計は862兆円です。これを返すことは並大抵の努力では出来ません。収入を増やすか支出を削減するかですが、当面は借金をせず収支のバランスをとることが大切です。小泉内閣は小さな政府を目差して、民間移管、地方移管で支出削減の政策をとりました。小さな政府では自助努力が求められます。足りない所は税金を使う。北欧は高福祉高負担の国、アメリカは低福祉低負担の国ですが、日本は中福祉少負担の国といえます。私は行政をやってきた立場から言うと、なるべく自分でやり、出来ないことだけ税金を使うという小さな政府がよいと思います。グランシップ、草薙総合運動場、こどもの国、エコバなどは管理運営を民間に任せています。民間移管をすべきです。
 平成11年度より18年まで「平成の大合併」が実施され、この結果全国では3232の市町村が1751に半減、県では74が35に減りました。この大合併の背景は地方が国から権限委譲されても推進能力がないと混乱しますから、規模を大きくして能力をつけたということです。国と地方が抱えている862兆円の借金を少なくするには行政の効率化が求められます。
このためには現状でもまだ不十分で、静岡県で言うと県内を5つの政令指定都市にする、国では300くらいの市にする。こうなると現在の県は不要になります。いわば廃県置藩(政令都市)になります。こうしてようやく本来の地方自治が可能になります。
 社会福祉、教育など考えると、現在の税制では限界が明らかです。消費税を上げることがどうしても必要になります。消費税は1パーセントで2,5兆円ですから例えば社会保障費は現在25兆円かかっています。これを全部まかなうとすると10パーセントに引きあげが必要になります。
 代表的一般歳出の課題は
1 国民の生命財産を守る防衛、警察の問題
2 社会保障のうち、医療、年金、介護問題
3 環境対策
4 教育問題
5 公共事業
1 防衛問題
 日本国憲法第九条を全文読み上げて紹介する。戦争を放棄し、交戦権を認めないとなっています。でも日本独自では国を守れないので、日米安全保障条約を締結してアメリカに依存して防衛しているのが現状です。中国との間には尖閣諸島問題があり、ロシアとは北方4島問題、韓国と竹島問題と隣国と国境を巡って争いが生じています。憲法九条を堅持するかそれとも改憲して独自防衛の道を歩むのか、国民には今後の進路が問われている。
 警察問題では交通事故問題がある。1970年は交通事故死が16765人でした。これが2009年には4914人に減りました。シートベルトの着用義務化や飲酒運転の減少が背景にあります。他方、自殺者は12年連続で3万人超が続いているのは今後の重要課題といえます。
2 社会保障問題
少子高齢化対策が重要です。子育て支援として民主党政権は子供手当てを実施しましたが、これには2,3兆円の財源が必要です。現在、幼稚園が文部科学省の管轄で保育園は厚生労働省の管轄になっていますが、保育園と幼稚園の一元化が検討されています。子供園という名称になりそうです。
 次に高齢化対策です。平均寿命は男が79,59歳、女は86,44歳で女は世界一です。現在65歳以上が全人口に占める比率は20パーセントですが、皆さんが65歳になる2055年には40パーセントになります。働く人と高齢者の比が1対1になります。このように考えると今後ますます医療、介護、年金問題は重要課題になってきます。
 医療保険問題ですが、現状は商店主や零細企業が中心の国民健康保険、勤労者の厚生保険、公務員の共済保険の3つがあります。高齢者の医療費支出が高いので「後期高齢者医療制度」を旗揚げしましたが、一部から「姥捨て山」の批判が出て再検討しています。医療費35兆円中70歳以上に15兆円かかっていて45パーセントを占めます。
 年金制度も医療とおなじで、3つに分かれています。このうち国民年金は基礎部分だけで満額でも6万円ぐらいなのでこれだけでは生活が出来ないという問題を抱えている。厚生年金と共済年金は基礎年金に2階部分が乗るので20万円ぐらいになり何とか生活は出来る。3つの年金を1本化するなど今後の検討課題として重要である。
 全国的に医師不足が深刻で、県内では45病院で617人の医師が不足している。中には医師不足が原因で病院を閉鎖に追い込まれる所も出てきている。今年の10月には「県地域医療支援センター」を立ち上げた。
 次に介護保険制度の問題です。この制度は2000年4月に導入されました。利用できるのは認定された人だけです。調査人により認定されるとケアマネジャーが介護のスケジュールを作ります。それにしたがって7段階の介護が受けられます。特別養護老人ホームは施設が不足していて待機者が多いなど問題を抱えていますが、この制度はこらからです。
 むしろ問題は介護職員の待遇が悪くて職員が不足している点です。早急な改善が求められています。
3 環境問題
 環境問題は公害問題といえます。典型的な7公害とは 大気汚染、水質汚濁、騒音、
振動、悪臭、土壌汚染、地盤沈下です。
 大気汚染は工場、自動車、ダイオキシン、光化学スモックなどです。
 水質汚染の代表は水俣病です。田子の浦港ヘドロ公害もありました。製紙工場が未処理のチップ廃液を大量に放流したことが原因です。浜松の佐鳴湖のような生活廃水の垂れ流しによる汚染もありますが、これは下水道の敷設で解決できます。
 騒音は自動車、鉄道、航空機、拡声器、カラオケ、ピアノなどです。
ゴミ処理問題は、産業廃棄物は事業者が自己責任で処理します。家庭ごみは減らすため分別収集や、有料化などが試みられています。
 これ以外に教育問題、公共事業について話す予定でしたが、持ち時間を30分勘違いしていたので割愛します。
 以上現在の政治社会が抱えている諸問題を提起してきましたが、これらの問題に関心を持ち有意義な人生を送っていただきたいと思います。拍手。(文責 小林)
 


投稿者 : 事務局 投稿日時: 2010-12-03 14:50:21 (848 ヒット)

静岡大学文理・人文学部同窓会 寄附講座第2回

期日  2010年10月25日(月)14時半~16時
会場  人文学部大講義室
参加者 195名
講師  増井 忠弐氏  日本知的財産仲裁センター 副センター長 弁理士
    昭和38年 文理11回卒 物理
演題 「知的財産権と弁理士の生き方」

生涯で教壇に立つということは、学生自治会の役員のときオルグでみんなの前に立ったこと、卒論の発表の時、弁理士会の実務研修で講義したときの3回だけです。今回同窓会で後輩に仕事の話しをして欲しいという要請があり、不慣れですが皆さんの役に立てればと思い手を上げました。

1 はじめに
 菅首相もじつは弁理士です。アメリカのリンカーン大統領は「特許制度は、利益という火に油を注いだ」と言い、またある人は「人類最大の発明は特許制度である」といいました。アメリカは特許がさかんな国です。でも、1件の特許訴訟で3億円のコストがかかります。ですから1億円で済む和解の方が安上がりなのです。
今年日本人で2人、鈴木さんと根岸さんが化学ノーベル賞を受賞されました。選考委員は、物理や化学では「特許取得件数」が受賞の大きな要素になっているといっています。研究者にとり特許取得は大変重要なことです。
 知的財産はグローバルに流通する素敵な資産です。それゆえ、権利を巡り争いにもなります。イーストマンVSポラロイドがあります。青色LEDを発明した中村修二氏は利益を会社が1人占めしたとして訴訟を起こしました。600億円の地方裁判決は最高裁の和解で6億円でした。
 知的財産は無限の創造サイクルを持っています。日本では2002年に知的財産基本法を制定。政府に知的財産戦略本部を設置して、知財立国・科学技術立国の実現に向けてスタートしました。特許制度は、創造・開発した知的財産の定性的・定量的な評価を可能にする法制度です。


2 特許制度の歴史
 ローマ帝国が、BC50年頃定めた穀物の買い占めを禁止した「ユリア穀物法」が最初といわれている。歴史は下り1421年、水の都都市国家ベネチアで、堤防、水門、排水など土木技術で世界最初の特許を申請し受理されました。1474年には専門家による評議会も設置され審査するようになり、こうして特許は新しい技術が権利として独占化されるようになった。

 ドイツ 946年、オットー11世がコルヴァイ修道院に与えた市場特許状が特許第1号です。この市場権には市場税の徴収、造幣所創設権という特権がついていました。10世紀以降王により許可された市場は130市場に上った。

イギリス 1331年エドワード3世は、織物職人のジョン・ケンプに開封特許状を交付。これによりケンプはギルドに従うことなく織物業の技術移転が可能になった。織物業は、ギルドから独立し競争が可能になりいっそう発展した。
1624年、イギリス議会は「独占法」を制定し、「王による独占」の禁止に道を開いた。このことが19世紀の産業革命につながってゆく。これが最初の成文の特許法である。

アメリカ 1789年に新憲法制定。起草委員には発明家、建築家、第3代大統領のT・ジェファーソンが入っているが、その第1条で「議会は、著作者と発明者とに、彼らの著作物及び発見に対する期間を限定した排他的権利を保護することによって、科学と有用な技術の発達を奨励する権限を有する。」と規定している。
 アメリカ以外で、憲法で知的財産の保護を規定している国は、オーストラリア、北朝鮮、韓国、フィリピン、中国、モンゴル、ロシアである。

日本 明治18年(1885年)4月18日に専売特許条例が布告された。
1925年(大正14年) ドイツ法系の特許法制が完成。1960年に大改正し、1970年に大量化した技術情報に対応して近代化し今日に至っている。
3 知的財産、知的財産権の概要
特許権の行使は独占禁止法の例外である。法第21条で次のように規定している。
「この法律の規定は、著作権法、特許法、実用新案法、意匠法又は商標法による権利の行使と認められる行為にはこれを適用しない。」
 特許により得られる利益としては次の2つがある。
1)独占的効力 特許権者が独占販売して得られる利益。
 2)排他的効力 侵害訴訟で損害賠償請求できる。


特許を申請する時は、権利範囲はなるべく広いほうがよい。留意点としては
1) 構成要件が多ければ多いほど権利範囲は狭くなる。
2) 予測される置き換え、改変も含むようにする。
3) 侵害の立証が困難な構成要件を含まないようにする。
そして、範囲が余り広いと以下の問題が生じる
1) 従来技術を含んでしまう。
2) 実施可能要件を満たさない。

特許出願前には基本的に公表しない。留意点は
1) 論文への掲載、データベースの登録。
2) 学会発表 講演予稿集の発行日までに出願。
3) 小規模の研究集会でも注意が必要。盗まれる。
4) インターネット上での公開。文書より早く公知化するので危険。
以上で終わりますが、弁理士になる後輩が一人でも出てくれることを期待します。

 これ以外に 4、弁理士の業務 5、日本の知財力 6、知的財産と大学 7、熾烈な技術競争を支える知財 8、弁理士になるために など5テーマの詳細を講演予定だったが、時間不足で事実上割愛。拍手                (文責 小林)

 


投稿者 : 事務局 投稿日時: 2010-12-02 11:29:27 (1178 ヒット)

 静岡大学文理・人文学部同窓会 寄附講座

『現代の変容とキャリア形成』   第1回

期日  2010年10月18日(月)14時30分~16時
会場  人文学部 大講義室
参加者 215名
講師  木下 学 様  株式会社ベネッセコーポレーション勤務

(人文学部言語文化学科比較言語文化コース1997年卒(人文29回))
演題  「自分の軸をつくろう」よりよく生きるキャリアの描き方(静大編)―


「皆さんこんにちは!」「声が小さいですね~ もう一度!」でスタート。

「皆さん、この講義は参加型講義です。皆さん前のめりに参加しましょう!(全員がうなずく。)今回の私の講義では、以下の3つを体得することを目標に進めていきます。

1,周りの人とつながりが出来る。(自分の視野と世界を広げる意識をもって行動する)
2,ワクワクした自分を感じることができる。(自分と相手のことを知る、興味を持つ)
3,静大っていいね って思える。(自分を取り巻く環境を正解にする行動を考える)
この3点を中心にして、皆さんと、自分の軸をつくること、よりよく生きるキャリアについて考えていきましょう。」

「さて、先日週刊東洋経済で、大学ランキングが発表されていました。静大は全国800弱ある大学の中で、総合評価で第何位だったと思いますか?(学生に質問するも、30~40位という回答が多かった。) 実は、このランキングでは100位以下です。(一瞬、大講義室内が、静まり返る。)

 

 

このデータだけ挙げると、静大って悪い大学なのかな、と思うかもしれません。しかし、決してそんなことはありません。このデータだけでは見えないもの、語れないものがあるからです。また、このデータは学生の質を物語っているものではありません。周りや環境を悪くいうことは、簡単なことであり、自分たちが改善できないことが増えていきます。人は相手や周りの環境を悪くいったりすることはあっても、自分から行動を起こすことを中々しないものだ、ということです。周りに不満を言うならば、まず、現状を踏まえ、どうすれば、より良くなるのかを考えて、自ら行動していきましょう。それは、皆さん自身が、より良く生きる力を鍛え、成長することに繋がりますし、自分の夢を叶えるための力になります。そうなっていくと、データの見方や、環境といった物事の捉えかたも変わっていきます。これからは、そのような複眼的な視点が大切になります。」

 

講師の自己紹介の後、

「大学時代に、色々と進路で悩みましたが、著しく自己成長することを意識して就職しました。仕事を通じて、『何のために自分は働くのか』を問い、人はひとりでは生きていけないことを痛感し、自分らしく誠実に行動すること、人に対して素直に『ありがとう』と感謝する大切さを痛感しました。どんな仕事をしていても、仕事の意味や意義というのは必ず見つけられます。それを見つけることで、仕事に対する意欲も変わります。意欲が変われば、仕事の質もさらに良くなり、自分の存在価値を作り出していくことができます。大学生活も、またしかりなのかもしれません。私は、大学時代は『本質を考える、自ら決断する』トレーニングと位置づけると勉強が、会社は『人間大学』と思って過ごすと仕事が楽しめるようになりました。自分の意識を変えると周囲も変化していきます。自分の出来ることを、こつこつと確実に実行していけば、それは習慣に変わり、習慣になれば、自信を持って行動できる人になれるのだと思います。」

ここからは、『自分の軸をつくるトレーニング(静大バージョン)』自分の可能性を拓こう、自分を磨こう、と題して、今回は体験版として講義が進められた。

「ここで、皆さんに自分と仲間の可能性を引き出すコミュニケーション体験をしていただきます。2人1組になって向かい合い、トレーニングします。」

提示されたテーマに従って、Aさんが告白トークをする。Bさんは、Aさんはなぜ出来ないのだろう、という気持ちで聴き手に徹する。次に、この問題でBさんはAさんに自由に感想を述べる。 
さらにその続きとして、Bさんは、Aさんの強みを発見する意識をもって聴き手に徹する。そしてまた、BさんはAさんに自由に感想を述べる。
 ストップウォッチを片手に、笛で合図する。大講義室全体に、緊張感が走り、笑いがはじける。フリートークになるや、会場は銭湯の中みたいににぎやかになる。この2つの聴き方の違いで、実はコミュニケーションは大きく変わってくることが種明かしされる。 ケイタイで会話する世代とはとても思えない。人と人の会話がこんなに楽しげなのか、と改めて見直す。

「 自分の軸をつくる心構えとして、以下の3つをお話します。ここでは、自分の軸を、自分の価値観・信念・判断基準ではなく、『自分の軸=現在から未来へと続く「なりたい自分」「やりたいこと」』と定義します。

1,自分探しではなく『自分づくり』をしましょう。

今の世の中には、答えのない問題がたくさんあります。今までの受験では、予め答えが準備されていたものに対して、どれだけ正解出来たかを競い合ってきました。これからは、その発想から早く抜け出しましょう。『自分の軸の答え』は、見つけるものではなく、自分でつくり出すものです。

2,自分や社会に常に問いを立ててみましょう。

今から様々な事に問いを立て、自分や社会に疑問を持つことです。大学の勉強では、この思考を鍛えることが大切になります。『自分の頭で考える人』になりましょう。

3,考える人から、『考えながら行動できる人』になりましょう。 

色々考えている人は多いと思います。しかし、実際に行動している人は意外と少ないものです。考えたならば、勇気をもって行動してみましょう。行動してみるからこそ、色々な経験ができますし、結果も受け取ることが出来るのだと思います。

そして、『現在は、過去の1番新しい日ではなく、未来の最初の日』と考えて、毎日の積み重ねを大切に、ワクワクした気持ちで行動していきましょう。」

「次のテーマとして、自分の強みを考えてみましょう。用意された2つのテーマに従って、先ほどと同じ要領で会話してください。」

ペアワークと、講師と学生との質問、応答が続く。会場内は盛り上がり、時間はあっという間に経過していく。

「続いて最後のテーマです。」
テーマが発表され、まず、Aさんは顔を伏せて、このテーマを1分間考える。次にこのことをAさんはBさんに話す。次に、Bさんが考え、BさんがAさんに話す。そして、最後の1分間でフリートーク。
実はこの最後のテーマ、内容だけに意味深長であるが、会場は沸騰し、ペアワークでは何故か嬉しそうに、生き生きした雰囲気に包まれた。

締めくくりに、自分の軸づくりのためのアクションを宣言、ペアの人と承認し合う。目標設定は具体的であり、検証できるものだとよい。これからも自分で設定し続け、習慣にしていくことが大切とのこと。

 講義終了にあたり、講師から後輩へのメッセージ。

「皆さんが静大を卒業する時に、ご家族、教授、友達、縁ある方々に素直な気持ちで「ありがとう」が言え、自分が生かされていることへの「感謝の言葉」が自然に出てくる、自分づくりが出来て、社会人として良いスタートが切れることを期待しています。静大で豊かな実りある、かけがえない大学生活を送ってください。卒業生として心から応援しています。」 拍手。   (文責:小林)

 


投稿者 : 事務局 投稿日時: 2010-11-09 13:26:08 (1295 ヒット)

前回も少しお知らせをしましたが11/19(金)、20(土)、21(日)に静大祭が開催されます。そして同時に農学祭も開催されます。


まず、今年のゲストが決まりました。「藍坊主」というアーティストです。あまりすぐに頭に浮かぶアーティストではないかもしれませんが、4人組のバンドでインディーズチャートでは上位にランクインしたこともあるバンドです。11/20(土)の14:00から晴天時は野外特設メインステージで、雨天時は大学会館で行われます。入場料やチケット代は無料なので是非のぞいてみてください。


また、11/21(日)に「Mr.×Ms.静大コンテスト」が行われます。いままではMsコンのみでしたが、今回はMr.も含めてバージョンアップです。1位の方はフィナーレにも参加します。時間は13:00から14:30までで晴天時は野外特設メインステージで、雨天時は大学会館で行われます。静大の美男美女を見に来てはどうでしょうか。


また、模擬店やサークルの出し物や球技大会も行われています。ちなみに私が所属している生音楽同好会は共通A棟205で3日間ライブをしています。


さらに同時開催の農学祭では、模擬店や野菜市やイブニングライブなど農学ならではのものが盛りだくさんです。3日間のうち一日でもかまいません。お時間がありましたらぜひお越しください。


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