学生レポーター
こんにちは!学生レポーターの小林です
だんだん肌寒くなってきましたね。季節の変わり目は体調を崩しやすいので風邪などをひかないように気を付けてください。
11月19日に行われる100周年イベント開催が迫ってきました。
これがイベントのチラシです。
100周年記念事業では、静岡大学吹奏楽団の記念演奏や本学卒業生の記念トークが予定されています。
記念トークでは、「コロナ後の世界、日本~文理融合時代の知を鍛える」というテーマで、ブリジストン取締役 石橋秀一氏や日本マクドナルドホールディングス代表取締役 日色保氏などが登壇します。
同窓会のメンバーは、これまで月に1度以上集まり、情報共有を行ってきました。
10月下旬の会議では、イベントの構成や流れを確認する作業や課題の明確化を行いました。
かなり細かなことまで話し合いをしていて運営・企画をする大変さを感じました。
これほど大きな企画に参加することはめったにないことなのでいい経験でした。
100周年イベントは、以下のリンクから申し込みができます。
Googleフォームから予約してください。
イベント詳細チラシは、岳陵会HPの2022年旧制静高~静大文理・人文・理学部~創立100周年記念事業という欄からも確認できます。
皆さんのご参加を心からお待ちしております
こんにちは!学生レポーターの小林です。
前回はアンドウの紹介をしました。今回は、演奏会の様子をレポートします!
最初の演奏は、「マーチ プロヴァンスの風」です。
演奏開始前のコンサート会場は緊張と静寂に包まれていましたが、演奏者たちは演奏を開始した瞬間から豊かな音で世界を作っていきます。
そして、あめを音楽で表現した「組曲あめ」や金管楽器のみで行われる「スカルプチャーインブラス」、「パガニーニ・ロスト」などの楽曲を終え、前半最後の「斐伊川に流るるクシナダ姫の涙」の演奏へ。私は、この楽曲が印象に残りました。
古事記のヤマタノオロチ退治神話がもとになった楽曲です。
物語を読んでいるような構成やアンドウの熱意のある演奏がとても心地よかったです。
少し休憩をはさんでプログラムは後半へ進みます。
後半は、合唱曲や楽器をまとめてその周りを囲むように演奏する「ケルベロスドラムズ」、リコーダーを使う「手ぶくろを買いに」など特徴的な演奏がありました。
「手ぶくろを買いに」は、静岡大学准教授 長谷川慶岳先生の作品です。
皆さん小・中学校の時にリコーダー使ったり、合唱をしたと思います。私は思い出が少しよみがえりました。
最後の2曲「ベイブリーズ」と「たなばた」は全員での演奏だったので、様々な音色が合わさって大迫力。それぞれの楽器でソロパートもあり、たくさん楽しめました。
それぞれの楽器で行われる演奏もよいですが、私はやはり全員での演奏が好きですね。演奏者たちは本当に楽しそうに笑顔で演奏をしていて、こちらも笑顔になっていきます。
私は落ち着いた曲調が好きでしたが、ポジティブな曲調で進んでいく楽曲もとても好きになりました。
演奏は約2時間ほどでしたが、本当にあっという間に過ぎてしまいました。
休憩中や演奏会の前には、プログラムにはない演奏で私たちを楽しませてくれました。これもアンドウのユーモアです。
演奏を振り返ると、豊富な楽器の種類により生み出される数々の音、ホールを飲みこむ演奏の圧力。
演奏にはものすごいエネルギーが必要です。だからこそ迫力や魅力が生まれます。
そんな中、笑顔で演奏を終えるアンドウは本当に音楽が好きな集団なのでしょう。
演奏会は盛り上がり、中身が非常につまったコンサートでした。
美しく自由な音楽を感じる贅沢な時間です。
次回の演奏会も楽しみです。皆さんもぜひ足を運んでみてください!
*写真は許可を得て、掲載しています。演奏会での撮影は禁止されていましたので、ご注意ください。
人文社会科学部経済学科 小林
こんにちは!学生レポーターの小林です。
今回と次回では「アンドウ」についてレポートしていきます。
10月10日、静岡アンサンブル同好会 通称「アンドウ」のコンサートが開催されました。
出発前は雨が降っていましたが、家を出るタイミングで雨が止み、いい気分でコンサートホールに向かいました。
私がコンサートホールについた時、すでに100人以上のお客さんがいたと思います。どうやら大人気なようです。その理由は、演奏を聴くとわかります。このことは、次回紹介します。
私は、アンドウの演奏会には初めて行ったのでとても楽しみでした。
まず、アンドウについて紹介します。
アンドウは2021年に結成され、今回が2回目の定期公演でした。約40人のメンバーで、吹奏楽を中心に合唱やリコーダーを使った演奏をしています。これまでも、コンサートやイベントに参加し、様々なところに音楽を届けています。
今回の演目の一部を紹介します。
たなばた「酒井格」ベイブリーズ「真島俊夫」斐伊川に流るるクシナダ姫の涙「樽屋雅徳」
パガニーニ・ロスト「長生淳」ケルベロスドラムズ「加藤大輝」手袋を買いに「長谷川慶岳」
超絶技巧練習曲第5番グラフィティ・オブ・スウィング「阿部勇一」
これらの選曲はメンバーが提案し、それぞれの想いが詰まったものとなっています。
こちらのパンフレットから抜粋したものです。初心者の方でも、楽しめるような工夫がされています。楽曲の説明や、演奏者の想いが伝わりました。
演奏会の様子は次回の学生レポートにて、もう少し詳しく紹介します!
お楽しみに!
*写真は許可を得て、掲載しています。演奏会での撮影は禁止されていましたので、ご注意ください。
こんにちは!学生レポーターの小林です。
今年は、台風が大きいですね。先日の局地的な大雨によって静岡は大変でした。
断水などもあり、少しでも早い復旧を望みます。
さあ、3本目ということでもう本題に入りましょう。
前回告知した通り、第五福竜丸事件についてレポートしていきます。
(第五福竜丸事件と静岡大学)
標本や人類の文化といった生命力を感じる展示を後にした私は、最後のセクションに向かいました。
実は入口からすぐにあったのが、このゾーン。
皆さんは、静岡大学が「第五福竜丸事件」と関わっていたことをご存じでしょうか。
第五福竜丸事件は、1954年アメリカ合衆国の水爆実験に第五福竜丸と船員が被ばくした事件です。水爆は、核を利用して作る核兵器です。
アメリカは、ビキニ環礁で核実験を繰り返し、その1つであった「ブラボー」が放射性物質である「死の灰」をまき散らしました。結果的に、死の灰は福竜丸の乗組員23人と米兵28人、ビキニ環礁に近いマーシャル諸島の住民236人に降り注ぐことになります。
被ばくした第五福竜丸は、静岡県焼津港所属の船のため、焼津に帰港しました。
広島・長崎に続く核兵器の犠牲者が出たことや、身体の異常を訴えた人が多く、世界を驚かす事件となりました。
ロンドンタイムスは「水爆最初の犠牲者、日本人漁民死す」と報じ、これを期に原水爆禁止運動が行われるようになっていきます。
キャンパスミュージアムには、本学の塩川教授が調査を行い回収した試料や関連品が展示されています。調査は国内外で高い評価を受け、これを契機に静岡大学理学部付属放射科学研究施設の前身が設立されました。
死の灰や当時の新聞がその状況を伝えてくれます。
心の航跡では、乗組員の生の声を取材した記事を集めています
事件後、第五福竜丸は改造され使われていましたが、やがて老朽化し一度は捨てられました。しかし、事件を忘れないように保存運動がおこり、1976年に東京都立第五福竜丸展示館で永久保存されることが決定します。数奇な運命をたどったともいえる船は、静かに平和を祈っていることでしょう。
その後、2010年には事件のあったビキニ環礁が世界遺産となりました。負の歴史を忘れないためです。
今でも核兵器を保有している国はありますし、原子力の平和利用は議論が絶えません。日本も例外でないことは、多くの方がご存じでしょう。
現代にもつながる重要な資料です。
<見学・取材を終えて>
ここまでよんでくれた方、ありがとうございます。長いな~と自分でも思っておりますが、これでもキャンパスミュージアムの一部しか紹介できていません。まだまだ、興味深く、身近な展示品もあります。
キャンパスミュージアムは、様々なことを想像できる空間です。ほとんどの人にとって知らないことだらけでしょう。しかし、展示品はニッチな議論や難しい物語に限定されません。
私は取材を終えて帰宅している夕時、ぼんやりしながら想像を巡らせました。
石の斧に不思議な勾玉。昔の人はどんな生活をしていたのでしょう。
青く光る蝶と白いカラス。彼らがいる世界はどんな景色だろう。
そんなことを考えるのも楽しみ方の1つだと思います。
<さいごに>
協力していただいた、外山さん、宮澤先生、関係者の皆様、今回は本当にありがとうございました。
研究者や運営関係者の熱量と歴史の個性を感じるキャンパスミュージアムに、ぜひ訪れてみてください!
キャンパスミュージアムHP https://wwp.shizuoka.ac.jp/campusmuseum/
人文社会科学部経済学科 小林
こんにちは!学生レポーターの小林です。
さっそくですが前回の続きということで、キャンパスミュージアムの展示品を紹介していきます!
(考古ゾーン)
まず見に行ったのは、考古ゾーン。
縄文時代の貝塚や弥生時代の石鍬・畑跡が展示されています。
突然ですが、皆さん知っていますか?
現在の静岡キャンパスが位置する場所には、遺跡があったということを。共通教育棟から人文社会科学部棟のあたりにあった、縄文時代の遺跡です。5500年前ごろの特徴を持つ土器が出土したそうです。
見当もつかないほど、はるか昔のように感じますが、キャンパスミュージアムに来ると、目の前に当時の日用品があります。
また、静岡キャンパス内には、静岡大学構内古墳が造営されました。そこから出土した金銅製の太刀や勾玉が展示されています。静岡大学では60年以上にわたって考古学が研究されているのです。
戦国時代や幕末が人気の中、縄文・弥生・古墳時代は大河ドラマではやりませんよね(笑)
しかし、もっと前から人間は争っていますし、「この国はどのように始まったのか」ということが非常にミステリアスな面白い時代なのです。
(芸術・音楽ゾーン)
次に見たのは芸術・音楽ゾーン。
ここでは、インドネシア・マレーシアで使われている青銅器製打楽器や演奏を意味するガムランについて紹介されています。東南アジアでも、場所により装飾やリズムは異なります。様々な儀式に使われ、装飾は金色できらびやかでした。どんな音色なのかぜひ聴いてみたいものです。
(自然史ゾーン・標本ゾーン)
次は、展示室の奥にある自然史・標本ゾーン。このゾーンでは、植物・動物・鉱物・化石などを展示しています。
まず目に入るのは、大量の蝶と蛾です。
保存キャビネットの上に標本箱を並べている光景は印象的です。これらは、静岡大学の卒業生である高橋真弓氏(現在NPO法人静岡自然史博物館ネットワーク理事)がコロンビアで採集したものだそうです。1960年代に採集されたこの標本群には、現在絶滅した種や採取許可が取れない種がいる可能性があり、大変貴重です。
ひときわ目を引くのは、モルフォ蝶と呼ばれる、青く光って見える蝶です。ぜひ実際に見てみてください!とってもきれいです!
展示室の奥では、「白いカラス」がにらみを利かせています。
色素欠乏症によって白くなるのだとか。症状は様々なようで、このカラスは黒と白が混在しています。色素欠乏症で大人のカラスは珍しいと教えていただきました。とてもかっこいいですが、実際に見ると結構怖いです(笑)
目は義眼なので赤くはないそうです。(目が赤くないことについてかなり聞かれるのだとか)
そして知っている名前を見つけました。バオバブの木です。聞いたことある人が多いのではないでしょうか?
これはオーストラリアから持ってこられ、寄贈されたものです。本と比較すればわかりますが、かなり大きいです。今回は木の一部と木の実を持たせてもらいました。木は非常に軽く、壊れやすいように感じました。木の実が展示されていることは珍しいようで、貴重な経験でした。
こうして展示をじっくり見ながら、最後のセクションへ向かうことになりました。そこは、ほかのセクションと少し違う雰囲気をしています。
静岡大学に関係の深い、ある事件について紹介されているのです。
そこで次回は、静岡大学と第五福竜丸事件についてレポートしていきます。