浅利一郎先生 人文学部経済学科 教授
(静岡大学 昭和48年卒業)
Q1現在どのような研究をされていますか?
現在の研究テーマは、大きく分けて2つあります。 一つは、資本蓄積や景気変動にかかるマクロ経済動学理論の研究です。 マクロ経済学は国民経済を巨視的(マクロ的)に把握し、その構造、パフォーマンス、 運動等を理論的に理解するとともにマクロ経済政策の基礎理論を提供します。マクロ 経済動学理論は、なかでも経済成長や景気変動を研究対象にします。最近は、数学や 物理学の分野で研究が進んでいる複雑系の理論などを応用する経済変動の理論研究に 取り組んでいます。 もう一つは、産業連関分析の実践的な拡張として、公表されている国や都道府県の 産業連関表を用いて、地域間連結産業連関表を作成し、地域経済分析に応用できる実 践的な理論と方法の開発に取り組んでします。地域経済に関心ある人や地方自治体の 政策担当者が、だれでも地域間連結産業連関表を作成し活用できるようにすることが 目的です。
Q2ゼミでは何をされていますか?
ゼミの共通のテーマは、「マクロ経済理論とそれに基づく日本経済の分析」です。
2年生は、経済数学とマクロ経済学の基礎理論を勉強し、3年生は日本経済の時々の
問題(失業、不況、デフレなど)を選び実証的なデータに基づき理論的に分析し、ゼ
ミ共同論文にまとめます。4年生はこれまでの勉強を踏まえ、自らテーマを決め、卒
業論文に取り組みます。
Q3学生時代はどのように過ごしていましたか?
学生時代(1969~73年)はいわゆる「大学紛争」期でしたので、学生運動にも参加
しましたが、勉強には常に関心を持っていました。学生運動などで納得できる勉強が
できなかったこともあり、大学院に進学しました。
Q4学生時代にこれだけは読んでおけと考える書籍を教えてください。
書名は挙げませんが、次の2つテーマは学生時代にきちんと勉強することが重要です。
ひとつは、統計学の勉強、データをきちんと取り扱うことは、分野を超えて現代人の基
本的な素養です。もうひとつは、歴史の勉強、これも専門にかかわらず自らの生き方や
考え方を形成する上で大切だと思います。
Q5在校生に向けメッセージをお願いします。
人生のうちの貴重な学生時代を大切にして、今にしかできないことに全力をかたむけ
て下さい。
トイレのリニューアル
共通教育棟、理学部棟、教育棟、人文学部棟(一部)のトイレが新しくなりました。すべてウォシュレットです。日本のトイレは無料できれいでとても使いやすいです。
夏休みも終わり、後期の授業もぞくぞくとはじまってきました。
8月には広島県へ旅行に行ってきたのですが、9月には山中湖付近や滋賀県、石川県へ旅行に行ってきました。
山中湖付近にはサークルの合宿で行ってきました。宿舎から歩いて5分くらいのところに山中湖がありました。富士山も近くで見ることができ、湖と富士山のコラボレーションは、とても迫力がありました。とても広い芝生もあり、スポーツをすることもでき、湖ではスワンボートをすることもできました。各班の発表も行い、2泊3日とても楽しむことができました。
滋賀県には家族や親戚と行ってきました。とくに観光をしたわけではないのですが、久しぶりに家族や親戚と会って話したりすることができて、リフレッシュすることができました。また、宿泊するホテルからは琵琶湖を見ることができ、朝日を浴びた琵琶湖はとてもきれいでした。
石川県には友人の実家があることから、遊びに行ってきました。金沢にある、21世紀美術館と兼六園へ行ってきました。21世紀美術館は、私には少し難しいと感じることも多くありましたが、面白いものも見ることができ、楽しかったです。兼六園はとても自然豊かで、歩いていてとても気持ちが良かったです。
夏休みの間に様々なところへ旅行に行くことができ、大学生の夏休みは長くていいなと改めて思いました。まだまだ日本でも行ったことのない都道府県はいっぱいあるので、全国制覇を目指して、もっといろんなところに行ってみたいなと思います。
鳥畑與一先生 (経済学科 公共政策)
Q1現在どのような研究をされていますか?
自己資本規制を中心にした国内外の銀行監督体制の展開が 軸ですが、消費者金融における高金利問題や米国サブプライム ローン問題などの略奪的金融について、そして「3.11」以降は二重債務問題に取り組んでいます。
Q2ゼミでは何をされていますか?
三重大との合同合宿や学部ゼミ成果発表会に向けた研究テーマを決めグループに分かれて調べるというのが中心ですが、今年は「基軸通貨ドルとグローバルインバランス」「東日本大震災における金融問題」がテーマです。
Q3学生時代はどのように過ごしていましたか?
貧乏学生だったので新聞配達をして学費を稼ぎ、夕方は子供に勉強を教えるボランティアサークルと柔道部の掛け持ちでフル回転の日々でした。「どう生きるべきか」と向き合った日々でした。
Q4学生時代にこれだけは読んでおけと考える書籍を教えてください。
小学生の時に初めて読んだ『レ・ミゼラブル』は今も私の根底にあります。後は大学時に呼んだマルクスの『資本論』でしょうか。お勧めの作家は、藤沢周平、内橋克人、城山三郎・・脈絡がなさそうですが人間を感じさせてくれる方たちとなります。
Q5在校生に向けメッセージをお願いします。
天から授かった命を大切に天下のために使いましょう。
君にしかない能力を自分のためだけに使うのではなく、世のため人のために少し分けであげる、君を必要とする人は世の中にたくさんいるという想いを持って欲しいと思います。それが小さく内向きに縮みこんでいるように見える若者たちへのメッセージです。
かつては猫で栄えたという猫広場。
今は猫の子一匹おりません。たまに武道部が練習していたり、馬がえさを食べています。