文系の価値を今こそ見直そう⑤ 法学科 橋本誠一先生

投稿日時 2016-07-27 15:25:29 | カテゴリ: 3.在学生からのレポート(学生レポーター)

 こんにちは。学生レポーターの大石 真です。
 今回は、法学科の橋本誠一先生にインタビューに行ってきました。法制度や裁判、司法などの変遷について研究されている先生です。また、今年度から始まった地域創造学環(以下、学環と略す)のほうも担当されている先生です。


1.これまで、現在、これからの研究内容について教えてください。

 

 明治初期の裁判、司法制度について、扱っていて現在は論文をまとめて1冊にしています。 資料が少なくよくわからないなか、掘り起こしているところです。法を含む日本のさまざまな諸制度は明治に輸入されたものが多く、それをどう取り入れていっ たのかを丁寧に見てみたいと思い、この研究を始めました。現在ある問題を考えるのに出発点まで、さかのぼり過去からたどって考えるということを研究を通し てしています。


2.学環の副担当は何をされているのですか。

 

学環の副担当では、授業担当はなく、こまごまとした雑用を今年度は、やっています。授業担当がなく、寂しいですが、地域創造学環では、他の学部とは違う新しいものを作る、わくわく、ドキドキ感があります。

3.研究者になろうと思ったきっかけはなんですか。


 もともとは弁護士になろうと大学で法学を勉強していました。しかし、司法試験の受験勉強よりも、直接関わってこない自分の興味にそって好きでやっていた勉強のほうが楽しかったからです。その延長線で研究者になりました。

 

4.最後に、学生・同窓生にむけてメッセージをお願いします。

(学生に)

 

 大学のいいところは、いるときにはなかなかわからないものです。本来はみんなに、なにかチャレンジしてほしいです。その世界の1つに学問があると思います。実際、役に立つかはわからなくても、人間として生きるヒントを学問を通じて見つけてほしいです。


 (同窓生に)


 文系廃止論が言われている中で、今後20年にわたってこの学部が生き残っているかは怪しい状況になってきています。加えて、一番問題なのは学生の置かれている状況が厳しくなっています。(驚くことに、先生が学生だった頃は、授業料等は現在よりも1桁少なかったそうです)現在、1/8の学生が自力で 経済的に賄っている状況であるにもかかわらず、大学側は補助金等を削られ、授業料を上げるインセンティブが働いている現状です。ちゃんと勉強できるように 経済的に安心できる状況ができてほしいと思います。そのために、言うべきことがいえるように、声を上げるべきことがあげられるようにしてほしいです。


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追伸 記事を書いていて、どのくらい読まれているかはわかるのですが、読まれている人の感想や意見を聞く機会がないので、もしよろしければ、ご意見、ご感想をお聞かせください。今後の参考にしたいと思います。意見、感想等は同窓会事務局までご連絡ください。

 

 






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