わたしの卒論について

投稿日時 2017-03-24 15:54:26 | カテゴリ: 3.在学生からのレポート(学生レポーター)

こんにちは。学生レポーターの大石 真です。

昨日、323日に卒業式が行われ、わたしは卒業しましたので、この記事は最後の記事になります。

今日は、わたしの卒論と+αなことを書いていきます。ふだん、わたしのしていることについて、書く機会があまりなかったので、最後くらい書こうかなと思って書くことにします。

財政学ゼミで、公共事業に関係して「ダム建設は必要か」というタイトルで書きました。

(※いうまでもないですが、ここでいうダムは、カラオケのダムではなく、川にある流れをせき止めているほうのダムです)

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1.研究概要・・・

 公共事業の無駄遣いということで、ダムに着目し、必要かどうかを検証しました。メリットとデメリット、事例を挙げたうえで、代替策を目的別に挙げました。

 

 

2.研究動機・・・

 

 おもに、2つあります。1つめは、公共事業についてメディアでも問題視されていることが多く、疑問視していたからです。2つめは共生社会学という平岡先生の授業で(現在では、共生と環境の社会学に名前が変わって、地域創造学環の授業になっています)、ダムについて扱っておりそのときにびっくりしたからです。

 

3.どんな内容を展開してきたか・・・

 ダムには、利水、治水、発電の目的があり、ほとんどの場合、その目的に沿ってつくられていますが、実際は非常に大きな財政負担を伴うのにもかかわらず、環境に対する影響が大きい、水害の激化を引き起こすなど、その目的とは逆行する弊害が存在します。

 これに対し、実例として八ツ場ダム、長良川河口堰、川辺川ダムの3例を挙げて、どちらのほうが大きいといえるかを考察しました。

 しかし、ダムは目的をちゃんとなしているところもあり、必要とされていることもあることから、すべてのダムがよくないといわれているところもあります。本論文では、メリットの少ない、費用対効果の小さい、建設意義の小さい、多くのダムについては、建設を中止するか撤去し、代替策でダムが果たす予定だった機能を補てんするというのが望ましいと考えました。

 そして、ダムの目的としているものに対応する代替策を示しました。利水に対しては、水需要自体が年々減少傾向にある以上、これ以上の対策を取る必要はなく、既存の設備だけで間に合うと考えました。治水については、森林が、緑のダムとして果たしている水源涵養機能などを有効に用いれば間に合うと考察しました。発電に関しては、バイオマスエネルギーが望ましいと考えました。それによって、エネルギーの地産地消ができ、疲弊している林業や地方の経済の活性化にもつなげられるからです。

 

4.20,000字という字数について

 

 いざ書いてみると、字数を越すよりも、内容を筋が通るものにするのが大変でした。20,000字に達するまでは、どのくらいしたら字数に達するのだろうかなんて考えていましたが、書いていたら20,000字を越してきて、そうすると今度はいつになったら話を終わらせられるのだろうかとなかなか先が見えなかったです。

 最終的に、24,000字くらいで終わりましたが、(終わらせたという表現のほうが正しいかもしれないですが)、そのくらいの量がないと、内容として濃くならないなあ、ここまで書いたからこそ濃い内容になったなあと感じました。

 

5.最後に簡単なメッセージ
(在校生へ)
 4年間の大学生活はあっという間に終わってしまいます。ひとつのことに集中して取り組むでも、広くいろんなことに取り組むでも、どちらでもいいとは思いますが、終わったあとになにも語れないということはないようにしてほしいと思います。

もうひとつ伝えたいことがあります。それは、この人文社会科学部のもつ特長である、文系総合学部としての強みをぜひ有効に使ってほしいです。普段、かかわる人たちは、もしかしたら各学科内のひとたちと授業で関わる先生くらいという人が多いと思います。しかし、それではほかの大学とそんなに変わらなくなります。静大はほかの大学とちがい、人文社会科学部では文系といわれるほとんどの分野について、関心さえ持てば知見を広げることができます(地理など一部網羅できない分野もありますが)。そして、授業も、学部内なら、ふつうの履修登録と同じように取ることができます。ぜひこの特徴を生かしてほしいと思います。


(岳陵会の方など、今まで読んでくださった方へ)

 今まで読んでくださって、ありがとうございました。これを通して、読むにはすぐに終わるような内容でも書くのには大変な時間や手間がかかっていることを痛感しました。

 これからもよろしくお願いいたします。

 

 

 では、これで終わります。今まで、ありがとうございました。

 






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