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投稿者 : 事務局 投稿日時: 2018-08-22 10:43:31 (0 ヒット)

平成29年度 静岡大学岳陵会 連携講座 第5回

 

日 時  2017116日(月)1425分~1550

会 場  静岡大学 共通教育B501

受講生  85

講 師  三宅 純平 様

      株式会社 竹酔 代表取締役社長

(人文学部29回 平成9年 言語文化学科卒)

(人文社会科学研究科 平成18年修了)

演 題  「 二十歳の君へ 」

 

 

はじめに

みなさんこんにちは。ただいま紹介にあずかりました、株式会社竹酔の代表取締役をしております、三宅純平と申します。このたびご縁ありまして、この連携講座の講師を努めさせて頂きます。言語文化の29回卒です。昨年はじめてこの講座の講師を担当させていただいて、今回二回目になります。 

 1・2年生が中心にお集まり頂いていると聞きました。今回「二十歳の君に」という題をつけさせて頂いたのですが、1年生は大学に入ってまだ半年で、19才になるかならないか。二年生も二十歳になった方、まだの方、もしかしたらそれより上の年の方もいらしているかもしれません。それでも概ねみなさん方は、「はたちの頃」と、言っていい年を迎えているのではないでしょうか。そういったみなさん方になにか伝わるような話ができればなと思います。よろしくお願い致します。

 

自己紹介

 いま先生からご紹介頂いたのですが、今回言語文化の1997年(29回)の卒業生が私で三人目ですね、後程お話しますが、大学生活が人より1年多くて、5年間いまして、2回目の講義の木下君や名倉さんとは卒業の年は一緒なんですが、学年は私の方が一応1年上です(笑)。

 

お弁当の会社の株式会社竹酔の代表取締役社長を努めさせて頂いております。最近「おべんとうの竹酔 社長のブログhttps://ameblo.jp/97024/ 」を始めましたので良ければのぞいてみてください。ことしで44才になります。

年代の話

年代のお話をさせて頂きますと、(日本人口ピラミッド型グラフを提示)ちょうどこの部分、40代あたりが多いですね、ここを「団塊ジュニア世代」と言われています。皆さん方がこれから社会に出て、会社や役所や学校に勤務すると、この世代の人が、課長さんだったり、役所では主査だとか、学校では教務主任にあたる人であったりだとかで、皆さんにとっての直接の上司・先輩ではなくて、その上司・先輩の上司として、一つの課であったりだとか、部署をまとめていく役割にいる世代だと思います。

 (連携講座担当で当日も臨席された高瀬先生に講師から質問)「高瀬先生は、どの世代ですか?」 (高瀬先生)「わたしは、ちょっと上で、バブル世代?です(笑)」 「そうですか、じゃあ先生の世代は景気がよくていい思いもされたのではないでしょうか(笑)実は今、そのバブルを越えるといわれる求人倍率になってるようですね、、、。笑

 

 私たちの世代がいちばん人口が多くて、以後少子化ということで、どんどん減っていってますね。私のすぐ下の世代が「就職氷河期世代」、いまの30代の方なんかがこれにあたるんですかね、で、その下が俗に「ゆとり世代」っていわれていて、皆さん方の世代になりますね。皆さん方とこれだけ世代が離れてますので、できるだけ参考になる話があればいいいと思います。

 

会社の説明

株式会社 竹酔

静岡市葵区田町2891

仕出し弁当(配達専門)の製造と販売

従業員 社員26名 パートアルバイト85名 

取扱い品目 

会議向けお弁当 パーティケータリング料理 仕出し料理 日替弁当 など

 

写真などを織り交ぜ、会社の業務内容の説明

静岡大学の入学式のお弁当を届けさせていただいたので、みなさん1回は召し上がったことがあるはずですね(笑)  詳しくはホームページ http://chikusui.co.jp

 

講義の到達点

 それでは、今までは会社の話をしてきたのですが、ここで、「今日の講義の到達点」の話をさせて頂きます。色違いの○が3つあります。これは赤が「自分がやりたいこと」 緑が「自分ができること」 そして青が「まわりが求めること」です。今日の講義では、「自分がやりたいことと、できること、そしてまわりが求めることがどこかで重なっていることが大切だ」ということを私の実体験を踏まえながら皆さんにお伝えすることを目標にいたします。それだけ覚えて帰ってもらえばうれしいです。それについて今からお話しができればと思います。

 

学生生活 3つの円がバラバラの状態。

 静岡大学入学と同時に、寮生活がはじまりましたが、目標を見失ってしまい、あてのない日々を送っていました。なんで静岡にきてしまったのか?なんで興味のない授業に出なければいけないのか?なんで言語文化学科にいるのか?・・・。留年し大学や友人とも疎遠になってしまいました。よく「三宅くん、大学こないけど、何やってるの?」って言われました。その頃ひきこもりって言葉なくて。言われる度に「大学行ってあなたたちこそ何してるんだよ」という反発心、反抗心がありました。今だとめんどくさい人って言葉ありますね。クラスの友人とも疎遠になってしまい、寮の部屋でずっと本ばかり読んであてどないことを考えて暮らしていました。

 

4年生 就職を前にして 自分ができることの円と周りが求めることの円がリンク

友人M氏に。

「なあ、なんで働かなきゃいけないんだろうな」

「だってもなにも、みんな働いてるじゃん。働かざる者食うべからずだよ。しかし人はパンのみに生きるにあらずだよ」 そうだよな。やっぱり就職活動してみるか。何社か会社を受けてみる。内定をいくつかもらうことができました。(応募、面接、試験や会社ごとのエピソードなど話す)だんだんと「じぶんのできること」と、「周りがもとめること」がリンクしてきました。しかし本当に自分が就職活動をしたいのか?という赤い〇は、他とまだリンクしていなかったように思います。

 

23歳 旅行会社に就職 だんだん3つの輪がリンクしていきました 

 会社で働くことを通じて、上司、同期、お客様、社内他部署、取引先など多くの人と「仕事」として接することがはじまりました。

自分のやりたいことが仕事を通じて広がっていきました。(旅行会社 添乗員 営業マンとしての エピソード)会社に入ってゼロから鍛えられました。だんだんもっと旅行や地理など覚えたくなってきて、「自分のしたいこと」が周りとリンクしてきました。

 厳しい上司でしたが、そのおかげで若いうちに営業マンとして、社会人としての基礎を学ぶことができました。

 会社に勤めて、いろいろな職務が細分化されていて、組織で、方針に従って働かないといけないことに気づきました。できることの〇も、経験を積んだり、人に会ったり、本を読むことで、広がっていき、自分自身旅行の仕事に大変やりがいを見出して、三つの〇がリンクしていきました。

 

いままで あそび=自分の要求に応える

ここから しごと=相手の要求に応える

 

30歳 さまざまな転機  まわりが求めることから一旦離れて

 

ホームステイ先で言われた「make yourself at home」、人を喜ばせるために働いているけど、自分のしたいことは何なんだろう?まわりが求める青い〇から離れたいという気持ちになり、自分が本当にしたいことを求めていました。

 

仕事:仕事というお客様の要求に応えることを突き詰めていくと自分の人生はどうなってしまうのか?「なぜ働くのか」(添乗などで、海外の人の考え方にふれたりしたことでワークライフバランスの見直し)旅行会社を退職。

自己:もう一度勉強をしたい。学びなおしたい。(哲学)

   ストア派という古代ローマの哲学を勉強したく、人間学の田中先生の下で大学院生活をしてみました。   

家庭:30歳を機に結婚。結婚相手先の実家が「おべんとうの竹酔」

 

大学院に通いながら、結婚をして、お弁当屋さんも手伝いながら、子供も生まれて…忙しく30代をすごしました。

 

38歳 社長に  三つの円が重なり

いつの間にか、大学院生活から会社生活へ。再び仕事を通じての成長と周囲が求めることへの「覚悟と責任」

あたりまえだが、「これが人生の目的です」と証明した思想は古今東西存在しないことにようやく気づく。どんな思想家も「自分がそう思っているだけ」だと気づく。しかしそれこそが「覚悟=悟る」ということではないかと思うようになってきた。

学生時代から社会人、大学院へと続いていた、「なぜだろう」「なんで」という自問自答から、ここでやるしかないという「覚悟」に心境の変化。

「覚悟」をきめた仕事に、「責任(必ずやるという気持ち。責められる任務)」を持つ。

 

竹酔社長として目指している「覚悟」

心 いいわけをしない高いプロ意識

技 いいわけをする必要のない圧倒的な技量

体 いいわけのない社風をつくる

 

従業員とその家族の幸せを願えるか。社長の役割は何か

ふたたび仕事を通じて 大切にしていること

受けた恩は岩に刻め

勘違いをするな 

負けに不思議の負けなし

 

まとめ

 

なんのために大学にいくのか? 寅さんのことば

 「人間長い間生きてりゃいろんな事にぶつかるだろう。な、そんな時、俺みてえに勉強してない奴は、この振ったサイコロの出た目で決めるとか、その時の気分で決めるよりしょうがないな。ところが、勉強した奴は自分の頭で、きちんと筋道を立てて、はて、こういう時はどうしたらいいかな、と考える事が出来るんだ。だからみんな大学行くんじゃないか、 そうだろう。」

 映画 「男はつらいよ」より

 

 

前回(2016年)の講義では、ここまでで終えました。

その際にみなさんのから提出し


投稿者 : 事務局 投稿日時: 2018-05-30 15:25:04 (83 ヒット)

お久しぶりです、学生サポーターの田中です!

春も過ぎかけ夏に片足を突っ込んだこの頃、皆様どうお過ごしでしょうか。

季節の変わり目上、春先は空気も乾燥しますのでお体には気をつけてください

 

さて、春の話題になりますが静大やその周辺にも多くの桜が咲いておりました

今年の静岡市の桜開花は318日と、統計が始まった1953年から今に至る中で

5番目に早い開花だったそうですね。(中日新聞319日朝刊より)

品種は桜の周辺に記載されていなかった為、静大に植えられている桜は何の桜

か分からなかったのですが淡いピンクが可愛らしく、本数の多さもあって12

週間程その美しさを楽しめました。(とはいえ私は四年生ですので大学に顔を

出すのも週のうちほんの少し…)

また、youtube2010年の静大静岡キャンパス内の桜を撮影した動画を見つけ

ましたので、URLを貼らせて頂きます。

https://youtu.be/--bAu-aBmGo

卒業生の方の中にはこの時の花を直接目にした方もいるのですね。

この美しさを目にすると

『ねがはくは

 花のもとにて

 春死なむ

 その如月きさらぎの

 望月もちづきのころ』

と詠んだ西行法師の気持ちも分かるような気がしますね。釈迦入滅の日という

のもあったのでしょうが、確かにこんな綺麗な風景を見ながら死ぬというのも

なんだか贅沢に思います。

 

今年は豪雨で急に散ってしまうということも無かったので皆様もお花見等楽し

まれた方もいるのではないでしょうか。

私も東京住まいの友人とピクニックに行く約束をしたのですが就活の事情もあ

り間に合いませんでした…。

来年こそはお花見、したいです!

今回は大学内、又は市内で撮影した桜の写真を載せさせて頂きますね。

それではまた、お会いしましょう!

 


投稿者 : 事務局 投稿日時: 2018-05-28 16:07:54 (59 ヒット)

みなさま、こんにちは。


学生レポーターの白井です。


 


さて、今回は私が所属しているサークルについて


お伝えしたいと思います。


その名も、ボードゲームサークル「ぼたん鍋」





"ボードゲーム"とはコマやダイス、カードなどを


使って遊ぶゲーム全般のことです。


人生ゲームやモノポリー、ブロックス、


UNO、カタンなどが


有名どころではないでしょうか。


みなさんも遊んだことがありませんか?。


最近はテレビでも取り上げられていて、


知名度が上がってきたかもしれません。


 


そんなボードゲームをみんなで集まって遊ぼう!


という趣旨のサークルに私は所属しています。


様々なゲームがあるので、頭を使うものが好きな人はもちろん、


私のようにみんなとわいわい遊びたい!という人も楽しく活動しています。


こんな感じで"インスタ映え"しそうな綺麗なゲームもあるんです!





これは今月の12,13日の春フェスの時の写真です。



こんな風に、いつもみんなが持ち寄ったゲームで遊んでいます。


春フェスでは、大学生だけではなく社会人の方も集まって楽しく遊びましたよ!


今回の記事でボードゲームに興味をもってくださった方や、


はたまたご家族やご友人とボードゲームを遊んでいる方がいらしたら、


秋の静大祭ではぜひ私達のサークルに遊びに来てみてください!


それでは、今回はこのあたりで。


投稿者 : 事務局 投稿日時: 2018-05-28 15:52:33 (64 ヒット)

みなさまこんにちは。


学生レポーターの白井です。


 


前回の更新では静岡まつりについて書きましたが、


あっという間に5月も終わりになってしまいました。


日中は歩いているだけで汗ばむことも珍しくなく、


すっかり初夏の陽気ですね。


 


さて、私は現在学部4年生。


就活ももちろん大切ですが、大学生活の集大成である


卒論執筆が学生の本分として大きな仕事です。


みなさまも学生時代にきっと長い時間をかけ、


苦労して卒論を執筆されたのでしょうね。


ごく最近までは手書きであの量の文章を書かれていたと考えると、


それだけで尊敬してしまいます…


 


私はシェイクスピアの四大悲劇のひとつ、


「オセロー」について研究していこうと思っています。


「オセロー」は黒人将軍オセローが嫉妬に狂い


妻デズデモーナを扼殺し、自身も自殺してしまうという語です。


現在は参考文献をあつめ、具体的にどのような論を


展開していくかを考えているところです。


 



静大の付属図書館だけではなく、先日は


県立中央図書館にも出向き資料を集めています。


オセローは嫉妬や愛など、キャラクター間の


関係が興味深いと思っているので、


それに関する文献を中心に読んでいます。


同時に、オセローの原典も読みすすめていっています。


最近英語にふれていなかったので苦労することも多いですが、


日本語訳とつきあわせてがんばっています。


まだまだ先は長いですが、自分なりに取り組んでいきます。


それでは、今回はこのあたりで。



投稿者 : 事務局 投稿日時: 2018-05-11 13:30:12 (96 ヒット)

平成29年度 静岡大学岳陵会 連携講座 第4回

 

日 時  20171030日(月)1425分~1550

会 場  静岡大学 共通教育B501

受講生  80

講 師  鈴木 論子 様

  清水税務署

(人文学部34回 平成14年 経済学科卒)

演 題  「 国税専門官の魅力 」

 

 

自己紹介

みなさん こんにちは

ただいま紹介に預りました、人文学部経済学科34回卒業生で、現在清水税務署個人課税部門で国税調査官として勤務しております、鈴木論子と申します。よろしくお願いいたします。

平成14年卒業以来15年ぶりに静大に来ました。こんな機会がなければ静大に来ることはなかったと思いますので、今回のお話はありがたく思います。

今日は「現代社会の変容とキャリア形成」について講義をさせて頂きますが、自分自身の大学時代から今に至るまでを振り返って思うことと税務職員の仕事についてお話させていただきます。

 

国税専門官になるまで

この中で公務員志望の方はいらっしゃいますか?(今は公務員講座も受講できると聞いておりますが)ではその中で「国税専門官」の試験を受けようと思っている方はいますか。(1名手が挙がる)税務署にいる若い職員の中には静大出身の職員が多いと感じております。私は大学4年の時に国税専門官試験を受験しましたが、勉強不足で落ちてしまいました。国税専門官試験に落ちてしまった私は就職活動を始め、首都圏にあるパン屋に就職することができました。そして川崎で暮らしながらパン屋の販売の仕事をしていました。しかし一緒に仕事をしていた子どもを持つ社員の女性が土日出勤、シフト制の勤務をしながら、子どもを保育園に預けたり、保育園が休みの時は親に預けながら仕事をしているのを見て「ここでは自分は長く働けそうもない」と思い、1年半でそのパン屋を辞めました。もともと「自分は結婚するとしても結婚しないにしても、一人で食べていけるようになりたい」と考えていたので、沼津に戻り再度国税専門官の試験を目指すようになりました。そしてパン屋の給料で公務員試験の通信教材を購入し、今度こそ絶対合格しなければという強い意志を持って国税専門官試験に合格し、現在に至っております。

 

現在の仕事

私が携わっております税務署の中の個人課税部門の仕事についてお話しします。今の仕事は確定申告している方の申告内容について、その内容や計算が間違えていたり、申告が必要であるのに申告がない方に連絡を取り、税務署に来ていただいて申告内容を直していただいたり、申告していただくという仕事をしております。毎日たくさんの方に来署してもらうのですが、申告が間違っていたり申告していない方なので、税金を追加で納めていただく方がほとんどです。「どうしてまたこんなに納めなければならないんだ!」「税務署の指導で申告したのに間違えているというのはどういうことだ!」という方もおられ、常に丁寧な対応とわかりやすい説明を心掛けております。怒りをあらわにしている人にこちらの主張だけをぶつけても相手の怒りはおさまらないどころか炎上する一方です。まずは相手の言い分をよく聞いてその上で「お気持ちは十分わかりますが、でもですね・・・」というように説得していきます。私たち税務職員は法令に基づいて適正・公平な課税を行わなければなりませんので、なんとかして相手を説得して正しく是正します。公務員でなくても、どんな仕事でも相手を説得させなければならない場面は少なからずあると思います。大学生の時からいろいろな人と付き合って会話したり、ゼミに積極的に参加することによってコミュニケーション能力を養っておくと、仕事をする上で非常にプラスに働くと思います。コミュニケーション能力というのは、ただ単に話が上手にできることだけではないと思います。私自身も話をするのが苦手なので、人をどっと笑わせるような話ができる人をうらやましく思いますが、相手の話をきちんと聞くことができるのもコミュニケーション能力の1つだと思います。相手の話を聞いて、相手の気持ちに寄り添って、相手に信頼してもらえるような会話ができるようになれば仕事もスムーズにできると思います。

また、税務署の外に出て調査に行った時のお話をします。初めの頃はとても緊張しました。今でも調査に行くとなると緊張しますが、まずは調査先まで車でちゃんと着けるか、道は狭くないかなど不安になります。電話でアポイントをとって行くにしても、相手がどんな人かわかりませんのでドキドキします。実際は調査先の方が緊張しているかもしれません。税務署が来るなんてなんか悪いことでもしてしまったのかと思う人もいるようです。調査では自宅や事業所におじゃまして、国税通則法の質問検査権に基づいて事業の内容を聞いたり帳簿等を見せていただいたりするのですが、その質問検査権だけではうまく調査はできません。調査においては調査先との信頼関係を築くことが重要です。そのためにはまずは最低限、マナーや服装に気をつけます。そして誠実な態度と調査に入る前のちょっとした世間話をすることで、この人ならいろいろな話をしていいかもと思っていただかないと物事はスムースに運びません。調査先に対し調査結果を説明し、相手も納得し調査終了になると、初め緊張していた分達成感を味わえます。

 

税務大学校和光校舎

国税専門官に採用されると税務大学校和光校舎で研修を受けることになります。税務大学校には国税局、国税事務所で同じ年に採用された「同期」が全国から集まってきます。税務大学校では講義を受けたり、班に分かれてゼミを行ったりします。図書室もあり、試験の前にはここで一生懸命試験勉強をしていました。ゼミも試験も大変なのですが、いろいろな学部出身の人が集まるので、それぞれ得意分野を教えあって、特に簿記の知識がある人は班の皆の面倒を見るなど、皆で助け合い和気あいあいとした研修で、とても楽しかったです。実務研修ではゼミがメインで、班の中でさらにグループに分かれて事例の検討などを行うのですが、皆それぞれの意見があり「あっ こんな考え方もあるんだ」と非常に刺激を受けました。基本的に大学と同じような事をしますが、大きく違うのは勤務中であることです。給料を頂いて研修を受けるわけですから、なおさらしっかり受講しなければなりませんし、逆に考えると給料をもらえてこんな研修を受けられるのはとても恵まれていると思います。

 

国税の職場の魅力

1 「正直者が損をしないように」というフレーズは私が仕事をする上で、常々意識している言葉です。例えば今の仕事で言うと、申告を直してもらうという仕事の中で、税金の額が多かったり、明らかに税務署側のミスだったりした場合には、納税者に連絡することがはばかられるような時があります。でもその時に「正直者が損をしないように」と思えば、勇気を持って立ち向かうことができます。そういう使命感や正義感を持って仕事ができることは魅力があると思います。

2 税務署の仕事というと内部での事務的な仕事のイメージされた方も多いと思いますが、書類をめくったり、電卓をたたくのみの仕事ではなく、実際に事業主のお宅や事業所に訪問し、専門知識を生かして調査を進める「現場の仕事」です。「現場の仕事」ですので現在の社会情勢や経済状況を常に感じながら仕事をすることができます。また職場自体も堅苦しい雰囲気はなく、明るく活発な雰囲気です。

 

子育てと育児休暇

私自身も現在小学校3年生の息子と1年生のかわいい娘がいます。出産して2人ともそれぞれ1歳になるまでは育児休業させていただきました。この時は本当に育児に専念してのんびりとした時間を過ごさせていただきました。今思うと貴重な時間だったなと思います。そして職場復帰後も保育園の送迎があるので勤務時間を短縮する制度を利用していました。また、子どもが保育園に入るといろいろな病気をもらってくることが多いのですが「子の看護休暇」という休暇も小学校就学前には取得できたので非常に助かりました。現在は自分の親と二世帯で住んでいるので、学童保育のお迎えは親にお願いしてフルタイムで勤務しております。このように子どもが小さいうちは家庭の状況に応じて勤務体制を選択できるので女性にとって働きやすい環境が整っています。また、女性だけでなく男性も子どもが生まれてくる時は特別休暇を取得できますし、今は男性も育児休暇を取得する職員も増えています。自分もそうなのですが、国税の職場内で結婚している方が多く、初めは奥さんの方が先に育児休業を取得し、奥さんが職場復帰すると同時にご主人が育児休暇を取得する方もいます。私は育児休暇を2人、1年ずつで合計2年取得し、他の同期に比べ約2年間仕事をしていないことになるわけですが、今現在他の同期の職員と同じような仕事をさせていただいており、経験が少ない分不安なことがありますが、ありがたいことだと思っております。育児休暇を取得したからといって不利益になることはまずありません。

 

ワークライフバランス

最近ではワークライフバランスが重要視されていますので、残業は減少傾向にあります。効率的に仕事をして無駄な残業をしないようにしています。部署や時期も異なりますが、私自身はほとんど午後5時に退庁しております。また、休暇もとりやすい環境で仕事の状況に応じて、ゴールデンウィーク、夏休み、年末年始など連続して休暇を取ることが可能です。周りの職員は趣味のために休暇を取得する人が多いです。音楽、鉄道、カメラ、旅行、スポーツやアイドルなど様々です。以前も今も自分の好きなことを仕事にできたら楽しいだろうなと思うこともありますが、仕事は仕事、趣味は趣味でメリハリをつけて好きな事は趣味の範囲で大いに楽しむこともありだなと思っています。また、この職場はどんな知識でも仕事に役立ってきます。特に遊び関係の知識は役に立ちます。様々な業種の事業所へ調査に行くこともありますので、納税者の方と話をする上でいろいろ知っていた方が話を引き出すことができます。いろいろな分野に興味を持ったり、趣味の世界を掘り下げていることは仕事の幅を増やすことにつながっていきます。

 

 

 

学生の皆さんへ

自分自身は今の仕事に就くまで遠回りをしてしまいました。今でも大学4年の時に国税専門官試験を受かっていれば、その分経験を積むことができたのにと思うことがあります。早くから目標を持って、その目標にたどり着くために最短距離で到達できる方がもちろんいいと思います。でもこれは常々思うことなんですが、人生において無駄なことは1つもないと思っております。失敗した事も含めて、経験したことの11つが自分を作っているのだと思います。今皆さんの中でこんな職業につきたいですとか、夢や目標があるという方はそれに向かってがんばって欲しいと思います。でもまだ見つけられない人は今興味のあることにどんどんチャレンジして欲しいです。何かのきっかけになるものがあるかもしれません。大学時代は時間がたくさんあります。今子育てをしている自分にとっては本当に時間が貴重です。大学生の時は喫茶店でコーヒーを飲むことなんて当たり前でしたが、今では1人でコーヒーを飲む時間は至福のひとときです。学生の皆さんはたくさんある時間を有効に使ってほしいです。また、いろいろな人に出会って、その出会いを大切にしてほしいです。社会に出るとへこむことはたくさんあります。どんな好きな仕事についても嫌な事は必ずあります。今のうちから嫌な事を乗り越える術を身に付けてほしいです。あの人もがんばっているんだから、自分もがんばろうと思える人を見つけたり自分の好きな事など自分の世界を持てるものなど、嫌なことを乗り越えるために必要な材料を大学生のうちにたくさん集めておいてください。大学生の皆さん方も悩むことはたくさんあると思います。勉強の事、友人関係、将来の事、恋愛など。大いに悩んで欲しいですが、決して後ろ向きではなく、いつも前向きに楽しく過ごして欲しいと思います。最後に皆さん方が健康で充実した大学生活を送れることを心から願っております。ご清聴ありがとうございました。

 

(文責:浜松支部 浅野哲司 人文学12回 経済学科卒) 

 


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