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3.在学生からのレポート(学生レポーター)
3.在学生からのレポート(学生レポーター) : 西川 義晃 准教授 インタビュー 
投稿者 : 事務局 投稿日時: 2012-04-09 14:32:02 (2262 ヒット)

 

西川 義晃 准教授    法学科 法律学担当 (商法)

 

Q1 現在どのような研究をされていますか?

専門は会社法、金融商品取引法(旧証券取引法)です。特に、戦前に おける会社法制、証券市場法制を研究しています。戦前というと、戦争であったり、財閥による産業支配であったり、暗いイメージが多いですが、会社法学においては、株式会社といえば大規模で公開性の会社に決まっているという前提で、理論が構築されています(公開性というのは、上場が典型ですが、ここでは誰もが自由に株式を変える状況を指して います。)。日本は戦後復興の過程で小規模な会社が濫立しましたが、その後、経済が発展し、現在、オリンパスにしても大王製紙にしても、 大規模で公開性の会社が問題になっています。戦前と現代の問題意識とでは、大規模で公開性の会社に関心が向けられている点で共通性があり、戦前の議論は現代に多くの示唆を与えてくれます。

Q2 ゼミでは何をされていますか?

『判例百選』、『新・会社法の争点(法律学の争点シリーズ)』の検討や事例問題を扱っています。現在は法改正の作業中ですので、それに関する論文 の講読もしています。東京証券取引所や日本銀行などの見学、静岡県内の工場見学なども実施しています。

Q3 学生時代はどのように過ごしていましたか?

私が在籍した立教大学法学部には、学生法律相談室という、社会の方々 から無料で法律相談を受ける団体があります。これに所属し、教授や弁護士の先生方にご指導を受けつつ、法律相談活動していました。勉強したことが そのまま生かせ、社会の役に立つという点に、大きな魅力を感じました。と いうと聞こえはいいですが、恋愛もしましたし、恋愛がらみで深く思い悩んだ 時期もありました。

Q4 学生時代にこれだけは読んでおけと考える書籍を教えてください。

特にこの本というより、多くの皆さんは、高校受験・大学受験でこれまで十分 読書の時間が取れなかったと思いますので、関心の赴くままに読んでみては どうでしょうか。日本文学の古典、歴史文学、推理小説、話題の新刊書など。
深い心理的な描写であったり、何か社会の反映であったり、スリリングな展開があったり、良いと言われるものには、何かあると思います。読書を通して、自分の世界を広げてもらえたらと思います。

Q5 在校生に向けメッセージをお願いします。

アルバイトであれ、サークルであれ、あるいは読書、ボランティア活動、 旅行など、何か打ち込むものがあるとよいのではないかと思います。もちろん 勉強に集中し、よい成績で卒業していただくのも十分な成果です。卒業後は 忙しくなって、十分な時間が取れないと思います。何かできるのは、大学生の 間だけではないかと思います。

 


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