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3.在学生からのレポート(学生レポーター)
3.在学生からのレポート(学生レポーター) : 安永愛先生 インタビュー
投稿者 : 事務局 投稿日時: 2013-03-22 11:18:03 (2669 ヒット)

 


>> Q1現在どのような研究をされていますか?

>   フランスの詩人・思想家であるポール・ヴァレリー(1871ー1945)を中心テーマとしています。パリの国立図書館に籠って遺された手記を解読したりしながら、ヴァレリ-の問いかけについて考えています。

>   また、フランス語著作の翻訳・紹介も行っています。

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>> Q2ゼミでは何をされていますか?

>   3~4年生向けの演習の授業では、ヴァレリーをはじめ、ボードレール、ロラン・バルト、クンデラ、モディアノなどの作品を読み解いています。時には、テクストで言及されている絵画や音楽に触れてみる、といったこともします。皆で未訳小説の翻訳を完成させていったこともあります。

>   卒論指導のゼミでは、それぞれの学生の興味に応じ、卒論執筆までの後押しをしています。卒論のテーマはフランスに関わるものなら何でもありで、文学論、音楽論、美術論、建築論、映画論、ファッション論など多岐に亘ります。

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>> Q3学生時代はどのように過ごしていましたか?

>   2年半のパリ留学も含め、15年の長きに及んだ学生生活でした。学部時代はバブル期でもあり、地方から上京してきてあちこちに出没。浮ついていました。そんなこともあり、現在の専攻に辿り着くまで随分回り道をしました。一貫していたのはピアノを弾いていたこと、本を読んでいたことくらいです。よく思い出されるのは、いつ果てるとも知れない喫茶店でのおしゃべり、下宿での長電話(まだケータイもメールもなかったのです)。

>> Q4学生時代にこれだけは読んでおけと考える書籍を教えてください。

>  「これだけは」とまでは言えませんが、「おすすめ」はミラン・クンデラ『存在の耐えられない軽さ』、マックス・ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』、世阿弥『風姿花伝』です。

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>> Q5在校生に向けメッセージをお願いします。

>   静大生は、受験で疲弊しておらず、伸びしろが大きい人が多いなと感じています。卒論執筆で見せる底力にはいつも圧倒されています。

>   どうか自信を持ってください。そして時間に余裕のある今のうちに、打ち込める何かを是非見つけてください。

>   人やモノやコトとの出会いを大切に。


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