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3.在学生からのレポート(学生レポーター)
投稿者 : 事務局 投稿日時: 2018-11-14 11:57:10 (430 ヒット)


みなさま、お久しぶりです!


 


池田友希です。


 


留学から帰ってきてこの後期から静大に復学しました。


同時に学生レポーターとしても復帰させて頂くことになり、大変嬉しく思います^^


 


10ヶ月の留学生活


 


「喉元過ぎれば暑さも忘れる」という言葉のように、終わってしまえばあっという間ですが、中国にいる間はとても長く感じていました。


 


最近留学成果報告会もあったので、


今回は留学の感想についてレポート致しますね。


 


 


中国大陸


 


 


とても一言では語り尽くせないですが、あえていうならば「大陸の気風」は存在しました。


 


中国に着いて最初の頃は、語学学校のクラスでも自分の中国語力の足りなさに焦り、とにかくがむしゃらに勉強していました。


学校の授業の予習復習を徹底し、空き時間は中国のドラマや映画を見て、週末は中国人の友達と出かける、日本語は話さない。


そんな頑なな勉強方法でした。


 


そのおかげもあり、3ヶ月目のとき、HSK6級という中国語能力試験に合格できて、確かな手応えを感じました。


 


 


旧正月である今年の2月の冬休みは大陸の各地を旅行して周りました。


 


武漢の黄鶴楼、重慶の長江、成都の大仏とパンダ、香港やマカオや広東。


南京やアモイにも行きました。


そして旧正月当日には浙江の山奥の秘境にある少数民族(畲族)の友人のお宅にお邪魔して、中国式のお正月を体験しました。


鳴り止まない爆竹に、親戚一同集まって美味しいものを食べて、日本よりも賑やかなお正月でした。


 


 


↑旧正月の年越しの夜ごはん、親戚一同集合してとても賑やか


 


 


 


 


 


↑中国・浙江省にある麗水という地区のようす


 


その後、少しの間一時帰国を致しまして、


後半の半年は学部生の授業に参加し始めました。


 


 


この頃から中国語力、特にリスニング力が上がり始め、意識的に聞かなくても聞き取れるようになりました。


 


ですが、この頃、私はカルチャーショックに悩まされ始めました。


恐らく最初の半年は勉強に集中していたり、生活に慣れることでいっぱいいっぱいになっていたりして視野が狭かったのですが


中国生活にも慣れてきて周りを見る余裕が出てきたからだと思います。


 


 


四月、五月は特に中国にいることがすごく嫌だった時期でした。


「早く帰りたい」、「どうして中国にきたのだろう」


毎日そんなことを考えて、外に出かけるのも億劫でした。


 


 


冒頭で言った「大陸の気風


中国人の、良くも悪くも他人を気にせず、自分を貫くのが


周りに流されたり任せたりする方が気が楽な私にとって辛かったのです。


 


 


例えば、赤の他人へのマナーの悪さ。


日本にいたら店員さんや他人に怒鳴ることなんてないのですが、


中国ではそれをせざるを得ない場面が何度もありました。


 


 


私が思うに中国人の性格パターンに2つの種類があって


1つは世話好き もう1つはマイペース、


というところです。


 


お世話好きの友人には論文を直してもらったり、お宅にお邪魔したりして本当にたくさんお世話になりました。感謝の気持ちでいっぱいです。


 


 


マイペースな子は一緒にいるのが苦痛な時もありました。


私の都合や私の要望を汲み取ろうということはほとんどありません。


 


自分を犠牲にしたり我慢したりせず、


やりたいことがあれば遠慮なく言ってきます。


 


例えばご飯に行ったとき、食べきれないほどの料理を頼もうとするので、「やめよう」というのですが、中国ではより多い方が良いとされる風習があるようで


なかなか私の意見は聞いてくれないこともありました。


 


 


 


 


現地で道を歩いているときですら、文化の違いを感じます


前から横一列で歩いてきても決して私を避けない、


たばこのポイ捨て、痰を吐く


車優先の横断歩道、


 


朝一番の授業が始まる前、


くちゃくちゃと音を立てて食事をしているその音。


 


もううんざりだ、耐えられない!!


 


と投げ出したくなることもありました。


感情が高まって一人で泣いてしまうことも…


 


 


 


楽しい思い出もたくさんあるけれど、それと同じくらいの艱難辛苦・辛かった思い出もたくさんあります。


 


この留学を通して、私が得たこともまた一言では語りつくせませんが、


 


・異文化に対し寛容になれた


・どんな環境でも生きていける


・中国に対する偏見がなくなった


この三つは重要な点だと思います。


 


日本に帰ってきて、慣れ親しんだ文化の中だから生きやすいのはもちろんですが、


マイペースに生きられる点や、融通の利く点などは中国のほうが楽だったかもしれない、と考えることもあります。


 


どんな文化も優劣は無いし、一長一短ですね!


 


 


またたくさんの人に本当にお世話になりました。


みんな見ず知らずの私に手を差し伸べてくれて、


「どうしてこんなに親切にしてくれるのだろう」と思ってしまうくらい、友達思いな友達もいました。


その子とは今来年の春休みに日本で会う予定です。


 


 


中国留学を経て自分がどのように成長したか、その実感は自分ではわかりませんが、


きっと、前よりより一層強くなれたのかな、と信じています。


 


また思い出したことがあれば書き残しておきたいです。


 


次回は中国で見つけた私の夢について書こうと思います!


 


 


追記:中華料理はすっごく美味しくてご飯が大好きでした!辛いものも好きになりました!


 


↑大学の食堂のハラール料理、イスラム教徒の方もたくさんいます。



↑ザリガニはエビっぽい味で美味しかったです!青島ビールに合いますね(笑)


 


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