みなさんこんにちは。学生レポーターの鷲山です。
随分ご無沙汰してしまいましたが、私は今、福岡で就職活動に励んでおります。
今回の記事は「静大浜医統合再編」についてです。
先日、人文言語の安永先生から、静大浜医統合再編について、教授方がかなりの懸念を示されているとご連絡を受けました。
そこで「学長の回答」という文書を読ませていただきましたが、「乱暴」だと感じる箇所が多々見受けられ、学生の立場としても看過できない状況にあると感じます。
同窓会への扱いに関しましても、「静岡大学」という名前が使えなくなることに問題があるかないかを決めるのは学長ではなく、同窓会員であると強く感じました。
その実情が私には全く想像がつきませんが、過半数の同意が得られていると思えない状況があるとみています。
その中でも、学長が考えていらっしゃるメリットは
・経営基盤の強化
・組織運営と経営資源の効率化
・ブランド力向上
だと認識しております。
学長はデメリットに関しては「ない」という趣旨の発言をされていますが、物事にはメリットとデメリットの双方が存在しているはずです。「デメリットがない」というのはむしろ不健全であり、原発事故の件は示唆的な結果を示しています。
その上で、安永先生や文書の中にあげられていたデメリットとして
・総合大学としての魅力がなくなる
・東キャンパスが虚学扱いされ冷遇=工学部や医学部に予算が流れ、人文・教育の予算が現状以上に厳しくなる
・L型大学としての特徴が強くなり、学問に関するあらゆる方面の質が低下する
以上、私も静大浜医統合再編について、静岡側のビジョンやメリットが明示されていないことに関してはかなり問題があるのではないかと感じています。
そのような意味で、私も統合再編には反対をしております。
しかし一方で、文系学科が「縮小」に流れてしまうのは、やはりそこまでの価値が認められていない、という現実があるからではないか?という思いも、私の中に存在しています。
余談になるかもしれませんが、私は、これをきっかけとして、学科の在り方を問い直すべきなのではないかと考えています。
実務的に役立つ学問分野に経費が流れるのは、「自然な」ことなのではないかと思えてしまいます。そう考える地域の方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、私たちは文系の学問を通し、普段の生活ではうかがい知れない世界を見ることで、自らの知見を広げています。技術革新がいかに進もうとも、最終的に人は人によって幸福にいたるでしょう。先人たちの「人間力」を吸収し次世代へと繋げていくのが、我々文系の使命なのではないでしょうか。
文系科目が圧力を受け続ける現状があり、より険しい道を進むことになる同学の後輩たちに、自分の学問に誇りを持って学生生活を送ってほしいという願いから、以上のようなことをお伝えさせていただきました。そのためには、先達である教授たちの意識や学科の在り方を、今一度見つめ直す必要があるのではないかと思うのです。
(大学再編に関しては蛇足になるかもしれませんが。どうしてもお伝えしておきたかったので、書かせてください)
繰り返しにはなりますが、静大浜医統合再編について様々な意見がありながらも、議論が十分でないまま決断が下されようとするのは、学生としても不本意です。
私にも何かできることはないかと思い、まずはこちらの記事にて、私の考えをお伝えさせていただきました。
学生の声を集めるため、
#静大浜医統合再編反対
というハッシュタグを、Twitter・FacebookにてOGの先輩が立ててくださいました。
もしよろしければ、御覧になってみてください。
それではまた!
- 交換留学レポート⑨ラトビア・リガでの大学生活 (2024-02-16 14:34:26)
- 交換留学レポート⑧リガでの年越し (2024-01-10 15:15:16)
- 交換留学レポート⑦リガのクリスマス (2023-12-24 02:26:21)
- 交換留学レポート⑥フィンランド、ヘルシンキ (2023-11-10 19:25:12)
- 交換留学レポート⑤エストニア、タリン (2023-11-01 22:33:16)
- 交換留学レポート④寮の紹介 (2023-10-20 10:56:03)
- 交換留学レポート③ケメリ国立公園 (2023-09-30 17:32:08)
- 交換留学レポート②リガの様子 (2023-09-13 17:16:58)
- 交換留学レポート①リガ到着! (2023-08-29 04:32:35)
- 交換留学に行きます (2023-07-31 12:17:48)