こんにちは!学生リポーターの佐々木です。いよいよ夏季休業が始まりました、静岡でも猛暑が続いておりますが、これから私達にはインターンシップなどを含めた就活という人生の転機、波がやってきます。そんな中で、自分にとっての大学生活とは何だったのか、未来に向けて振り返る機会が多くなりました。振り返る中で改めて感じたご縁を繋ぐという意味で、最初の転機となった恩師について、この場をお借りしてご紹介させていただきたいと思います。
その方は私の新入生セミナーの担当教員であり、言語文化学科の教授でもある、小二田誠二先生です。
先生とのご縁の始まりとなったのは、言語文化学科の新入生に向けて行われた歓迎会の場でした。当時の私は、受験という大きな壁を越えたはいいものの、大学生活という漠然としたものに対して頭の中は「?」でいっぱい、今振り返るとそんな状態でした。これから何を勉強しよう?何を目指そう?自分の興味って?英語好きだしとりあえず留学なのか?でもその後は?それは18歳の私にとって、考え始めることすら放棄して逃げたくなるような、強い不安でした。新天地で知り合いも頼れる大人もいない中で誰に相談していいのかも解らず呆然としていたのを覚えています。
そんな中、会にて小二田先生が一言、「花見やるんだけど来ない?面白い大人いっぱいくるよ」と周りの学生に声をかけている姿を目にしました。これが最初の出会いであり、私が今でも感じる先生の魅力を示す瞬間だったと思います。大学という大きな組織の中で距離が離れがちな教授と学生の間の壁を全く感じさせず、気軽に、そして確実に魅力溢れる大人と学生の立場を近づけてくれる先生。この先生なら自分の不安を解決するチャンスを与えてくれそう!そう直感で思い、その場でできていた友人も誘い、花見に参加させて頂いた記憶は今でも鮮明に残っています。静岡を拠点に活躍される大人たちも集まり、静岡という土地の温かさを感じました。
また、先生からは静岡という土地そのものへの愛着をもつきっかけをいただきました。当時の私に足りなかったものは、自分の足元を見つめ直すことでした。英語や海外文化を勉強する上で、外の世界ばかりに目を向けるだけで、20年近く生きてきた静岡という土地に目を向けていませんでした。それは自分のアイデンティティそのものに自信やプライドを持てないことに繋がってしまうことだと、先生との出会いを通じて気づかせていただきました。先生のお話を聞く中で「こんな面白いこと静岡にあったんだ」と何度も思ったのを覚えています。中でも印象的なのは、「ここ有名だし本当に良いところらしいよ」と教えていただいたサウナしきじです。当時の7月頃に教えていただき、同じ新入生セミナーにいた友人の柴森くんと二人で、夏の炎天下の中汗だくでサウナまで歩いていき、サウナに入る前に汗が抜けきってしまっていたのは今ではいい思い出です。
新入生セミナーの担当教員としては、講師として様々な分野で活躍される卒業生の方々をお招きして私達学生の学生生活へのビジョンや大学での学びへの興味を引き出していただきました。私自身、講師の方達が学生時代行っていたことを聞いて、もっと自分の足で色々な人にお会いして自分自身を知る機会を増やそう!そう思いました。その観点は今でも続いており、臆することなく人とコミュニケーションが取れるようになりました。
授業のレジュメにも、授業内容だけでなく地元のイベントや面白いことを必ず載せて毎週渡してくれる、そんな先生はこれまで私が出会った中で小二田先生だけです。コメントペーパーに書いた感想反映されてるかな、そう思いながらレジュメを頂くのが楽しみな授業でした。
先生は色々なアンテナを学生の興味や行動にも開かれていて、学生にはとても魅力溢れる大人だと自分は思っています。今回の記事執筆のお話をさせていただいた際も、快諾していただいた上に「これ参考にするといいよ」とご丁寧に地元紙の記事を送っていただいたりと、常に+αをしてお返事していただける事含め、本当に幸せな先生にご指導を頂いてると思っています。
私は英米コースに入ったので、先生と直接授業を通じて交流を持たせていただく機会は少なくなってしまいましたが、人文棟でお会いすると気軽に声をかけてくださること、とても感謝しています。自分のことを振り返るときについ視野が狭まりがちな私は、先生にこれからもっとお話を是非させて頂きたいと思っています。
学生のみなさんも、大学の学習だけでなく、何かの興味を突き詰めたりアイデアを増やしたい人は、小二田先生初め大学の教授に話してみるとその後の転機をいただけると思います。やはり小二田先生以外にも、大学の先生方のもつ人脈やネットワークを活用させていただくことで、将来の可能性を広げるきっかけができると感じました。
私はこれから進路を考えていくにあたり、先生のように些細なことからでも色々な魅力を身の回りに見出して、それを周りに発信できる存在になれるように頑張ろうと、再度これからの学生生活の折返しに向けて心に誓いました。この学生リポーターの仕事そのものも、先生の影響を大きく受けているかもしれません。人と会う中で考えをシェアし、発信するだけでなく自分自身も成長させていただく、今はこういったリポーターや企画の仕事にも興味が湧いてきています。これからの学生生活、将来が楽しみです。
改めまして、本稿執筆にあたりご協力頂いた静岡大学人文社会科学部言語文化学科教授、小二田誠二先生に深くお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
こんにちは、静岡大学人文社会科学部言語文化学科3年の佐々木勇輝です。人言の同窓生の方とのご縁を機会に今回から新たにレポーターとして迎え入れていただくことになりました。拙い文章ですが大学生活、僕自身の趣味の話、就活などいろいろなことを書いていきますので多くの方に読んでいただけると幸いです。
自己紹介
静岡県下田市白浜出身です。幼い頃から家族が好きだったという影響でアメリカ文化、特に映画と音楽が好きでした。その趣味は中学、高校と一貫して変わらず現在は人言の山内教授のゼミでアメリカ詩を学んでいます。昔は正直詩って少しかっこつけてるようなイメージがあったのですが…授業を受けてみたら実際研究をやってみたら表現も面白いし、なにより短い言葉の羅列の中に文化が大量に詰め込まれていることを知りました。特に研究対象としてるのは20世紀アメリカ最大の詩人、エズラ・パウンドです。もう今ではどっぷりその世界に浸かっております。
ここ最近の活動
今現在取り組んでいる活動は、学生歌「われら若人」を学生が歌っているミュージックビデオを作る企画です。昨年夏に学生歌の存在を教えていただき、人言の同窓生の方の後押しもいただいた上で、この企画に挑戦することになりました。また、昨年度後期の岳陵会連携講座でこの歌の英訳に挑戦させていただきました。その活動の中、この歌は人文の先輩の方が作詞された歌詞であり、そこに込められた静岡大学や静岡という土地への思いを強く感じ、より多くの人に今の形で広げたいと思うようになりました。実は毎年入学式で流れている学生歌ですが、意外と今では知らない学生達も多いのです。具体的な歌の歴史はまたビデオが完成したら書こうと思いますが、実は何十年も前からこの大学に遺されている文化の一つです。これは我々にとっても貴重な財産です。人言の仲間を中心に20名弱の人数で現在は企画を進めています。撮影進捗は随時レポートしていきますので、完成したらぜひこの場でもシェアさせていただければと思います。
キャリアの話
毎年静岡大学人文社会科学部同窓会である岳陵会さんはキャリアの授業を静岡大学で開講しています。今私がここにいるのはその授業でお会いできた諸先輩方にいろいろなアドバイスを頂いてきたからでもあります。その恩返しのためにももっと学生と岳陵会含めた社会に出た先輩方との交流の場みたいなものもこれからどんどん提案していきたいなと思っています。
これから自分の学生生活、静岡大学の様子についてどんどん書いていきたいと思っていますので、よろしくお願い致します。
みなさまこんにちは!
レポーターの池田です。
前回の記事でお伝えした通り、就活が終わったので
最近は卒論に集中して取り組んでおります。
暫定ですが、「自然災害の文化」というテーマで研究をしています。
江戸時代に鯰絵が流行しましたが、
日本では地震のシンボルとして鯰が挙げられます。
現在調査中ですが、亀だったり魚だったり、鰻と蟹だったり、
別の文化圏に行けば地震のシンボルの動物も異なります。
あとは教訓を含む伝承ですね。
津波の被害が大きかった東北地方では、「津波てんでんこ」といって、
『地震は起きたら他の人のことはおいといて、おのおのとにかく逃げろ!』
といったような意味があるそうです。
自分の研究を通して、何か防災に役立つ情報が得られたらいいな、
というのがテーマ設定の理由の一つです。
さて、この前の日曜日に静岡県立美術館で行われている
「古代アンデス文明展」に
レポーターの鷲山さんも一緒に行って参りました。
(↑学内のポスター掲示)
アンデスといえば南米・チリやペルーといった地域の文化ですよね。
ナスカの地上絵やマチュピチュなどはみなさんご存じではないでしょうか。
インカ帝国は16世紀の大航海時代に、スペイン人のピサロによって滅ぼされて以来、
ヨーロッパの文化が広まったという歴史があります。
文字こそ持たない文化でしたが、高度な文明を持ち、
頭部の手術があるミイラの展示を見ていると、
当時そんなにも医療が発達していたことに驚かされます。
ミイラを見ていると不思議な気持ちになりますね…
まるで眠っているだけで、いつか本当に魂が戻ってきて蘇るのではないかと
想像してしまいました。
(↑入場チケット 右の丸いお皿にはリャマの絵)
このアンデス山脈は砂漠も広がる乾燥地帯なので、
亡骸は放置しておくだけでミイラになってしまうとのこと。
日本との気候の差、それによる文化の差に改めて驚かされます。
高原に住むリャマの毛はふわふわで柔らかかったですね~
100%リャマの毛で作られたリャマの人形が物販コーナーに売っていて
買いたくなってしまいました。
(↑金で作られた男女の像)
アンデスの地ではたくさんの金が採取され、
首飾り・耳飾り・冠など美術的価値のある様々な黄金の装飾品があったはずなのですが、
ピサロによる侵攻ののち、金のほどんどは溶かされ延べ棒にして本国スペインに贈られたそうです。
歴史にはいつも悔しさを感じる場面があるものですね。
アマゾン川やボリビアのウユニ塩湖、マチュピチュの遺跡…
地球の裏側でなかなか行くチャンスはありませんが、
やっぱり人生で一度は訪れてみたい場所に間違いないです。
このアンデス文明において広まった二元論や、
数々のピラミッド・ナスカの地上絵などの解説もたくさんありました。
来月7月15日まで開催されているのでぜひ足を運んでみてください!
それではみなさま
ごきげんよう!
みなさまお久しぶりです。
レポーターの池田です。
6月も終わり頃となり、じとじとと湿った空気が流れていますね。
前回の投稿からまた時間が空いてしまい、すみませんでした。
タイトルにあるように、就職活動も結果が出たため、ようやく一息つくことができました。
2月の末頃から今までが本当にあっという間でした。
というよりも、忙しくてあまり記憶に残っていない感じです。
今から日常の生活に戻るべく、ルーティーンもまた決めなくては行けませんね。
アルバイトも探し中です。
ここでは、読んでくださっている皆様の参考になるように、私の就活について
詳しく記録を残しておきたいと思います。
・受けた企業の数
まず、私は全部で13社にエントリーシートを提出し、面接を受けました。
そのうち8社から内定を頂きました。
本当にありがたいことに沢山の企業からお声をかけて頂きました。
・受けた企業の業界等
内定を頂いたのは大・中・小それぞれ3社ずつくらいでした。
受けていたのは航空系や自動車のメーカーなどです。
場所は、静岡県内をメインにしていましたが、東京や名古屋の企業もありました。
交通費に約30万円程かかりましたが、支給してくださる企業さんもあり助かりました。
・就職活動の時期
まず、昨年の夏休みに少しずつインターンシップに参加していました。秋から冬も毎月一社以上はインターンに行きました。特に年末や冬休みの始まる2月は沢山の企業がインターンシップを募集しています。期間も1dayのものから3、4日かかるところなど様々です。
3月1日から就職活動の解禁ということで、以前記事にしましたが合同説明会が各地で行われ、エントリーも可能になりエントリーシートを提出し、通れば面接に行く、という形です。今年はゴールデンウィーク前くらいまでにエントリーシートの提出期限を設けるところが多かった印象です。
ほとんどの企業がエントリーシートとSPIテストを一次選考に設定して、そのあとは少ないところで面接が2回、多かったところでは5回ありました。やはり大手の方が面接の回数が多い印象でした。
内定を頂いたのは早ければ4月のところもありましたが、ルールのこともあり6月の初旬頃が一般的でした。
・選考の内容について
これは企業で様々ですが、先ほども言ったエントリーシートとSPI3の教養試験は面接に行くための丁寧に見られる印象でした。志望動機や入社後やりたいこと、学生時代に頑張ったことは聞かれます。私はグローバルに活躍したいと希望していたので、TOEICと中国語検定の点数や留学の経験は必ず書いていました。
面接については、多くの企業が人事担当の方→管理職の方→さらにその上、といった流れで設けられていました。
運転に関する企業を受けるときには運転適性検査もありました。
また、英会話試験であったり、面接官からいきなり英語や中国語で話すように言われる機会もあったので、緊張し焦ることもしばしばありました。
最後に、私が入社を決めたのは、航空系の企業です。
前に記事に書きましたが、以前から空港で路線誘致を行う業務に興味を持っておりました。
2017年の夏には県庁の空港振興局でインターンシップにも参加させて頂き、その方面について勉強させて頂いたこともありました。
(こちらがその記事です。↓
http://e-gaku.org/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=617)
数社から内定を頂きどちらに行くか、本当に決めかねて迷っておりましたが、両親とも話をする中で、やはり自分の大好きな飛行機だったり、空港に携わることができるところがいいと感じ、今の決断に至りました。
夢だったパイロットですが、やはり選考は難しく、三次選考の適性検査で落ちてしまいました。
ただ面接は、自分の意思を伝えた結果、突破することができたので嬉しかったです。
今回はご縁がありませんでしたが、今後お金を貯めて航空大学校か、私大のパイロットコースを受験するという選択肢もまだあるので、夢は捨てずにいたいです。
今はご縁のあった企業で、自分にできることを精一杯がんばって、成長したいと考えています。
就職活動を通して、堂々と自分の考えを述べるようになれたという成長を実感しています。
また自分が今まで頑張ってきた、合唱団活動や、語学などもたくさん評価して頂けたので、自分の自信にも繋がりました。
入社後は、新人としてご指導をお願いする立場になるので、謙虚に学ぶ姿勢を忘れないようにしたいです。
以上が私の就職活動の記録になります。
来年以降の後輩の皆さんの参考になればと思います。
私にはアドバイスができるほどの人間ではありませんが、
勉強・バイト・サークル、何事も全部主体的に頑張ること、自分の意思をきちんと持って取り組むこと、そしてたくさん遊んでたくさん旅行して、いろんな経験をしてみることが、
就職活動で強みになるかなと感じました。
あとは、インターンシップなどはめんどくさがらず行くことですね。インターンシップに参加した人の早期選考はどこもあるので、行っておいて損はないです。
頑張って下さいね!
それでは、みなさま次の投稿お会いしましょう。
ごきげんよう!
皆さんこんにちは
レポーターの池田です。
就活ですが、ある企業の選考結果が今週中にメールで来るということで、毎日ソワソワしながら待っています…心臓に悪い…ストレスで禿げそう…
待ちぼうけで金曜日になってしまいました。いよいよ今日中には来るはずです。
ところで就活が忙しいので今期は授業を取るのは難しいと考えていましたが、私はアジアブリッジプログラム副専攻を履修しており、その修了のために必要な授業が前期にしか開講されないので、急遽取ることにいたしました。
(就活を配慮してくださった先生、期限遅れになってしまいその対応をしてくださった学務の職員の方、その節はありがとうございました。)
という流れで参加しているのが
「ABP-JP 東南アジアセミナー」
です。
面接が続いていたので授業第四回目にして初めて参加したのですが、
内容が以下のシラバスの通りで、今までの大学生活では一度も触れたことのない、
介護・福祉の分野でした。
(比留間先生のご担当です。)
まず授業形態ですが、
これはABP科目の中でも留学生向けになので日本語で行われます。
(以前私が取っていた科目では英語で授業を行っていました)
そのため、履修中の学生が8人いるのですが、日本人学生は私一人で、
ほかの学生はみんな日本語が流ちょうな東南アジア出身の方々でした。
そしてアクティブラーニング形式を採用しており、毎授業で一人ずつテーマを与えられ、
それについて自分で調査をして、授業中にみんなの前でパワーポイントの発表をします。
学生主体の授業づくりが近年は重要視されており、実際に授業中のほとんどの時間は学生が発言していました。
授業内容については、
近年日本の介護・福祉制度を東南アジアの諸国に輸出する取り組みがなされており、
「実際に日本の介護の現状や仕組みはどうなっているのか」や
「アジア諸国の介護の現状・問題と輸出の状況」
に関することを扱っています。
課程の後半では解決策に関して学生同士でディスカッションも行う予定です。
私の感想ですが、
実際に超高齢化社会の田舎に住んでいたり、認知症で要介護の曾祖母がいたりと、
介護・福祉に関する問題に触れてきたものの、
自分自身がそれについて研究したり、解決案を調査したりは、経験がありませんでした。
その中で、授業内でこの分野もまだまだ解決すべき問題がたくさんあると知り、
これから研究してみたいと思うようになりました。
特に最近では池袋の高齢者による自動車事故で、
認知症や、高齢者に対する制限が大きく取り上げられています。
これは、障がいを持つ人や高齢者の日常生活動作能力の維持・活用をサポートすることを指し、
要は、自分でできることは補助を受けながら極力自力でやる、
逆を言えば、本人ができることまでお世話しない、または、リハビリをしてできるようになることを目指すことです。
例えば、本来なら自力でお茶碗を持ちご飯を食べられる人に対し、
食事の介護ですべて食べさせてあげてしまうと、
残存能力を奪ってしまうことになるからです。
やはり、自分のことは自分でできるというのが本人にとっても理想であり、
手厚いサポートをすることが本当の介護かというと、決してそうではないのかもしれません。
たった一回の授業でしたが、たくさんのことを考えさせられました。
また久しぶりの大学の講義で、就活の重圧も忘れられて、いいリフレッシュにもなりました。
この授業の様子に関してはまたレポートしたいと思います。
それでは皆さん、次の機会にお会いしましょう。
ごきげんよう!